alt Re: † ポケモンハンター 【NEO】 † ( No.23 )

日時: 2008/06/15 12:31
名前: 真珠




(どうしよう,リノ!)

(そんなこと言ったって,逃げ場なんかないです!)

音がする草はもう真後ろ。ネオ達の前には湖。

ガサッ!!

「きゃああああ!!」

ネオはついに叫び声をあげてしまった……。

……………………


「ネオ……?」

ネオは気絶してしまっている。

「ネオー,ネオー!ゴメンってば」

それでもネオは目を覚まさない。

「でもビックリしました。まさかモニーさんだったなんて」

「あははっ……。そういえば,あたしは“ギンガ団”っちゅう奴の情報をばっちりつかんだんだ!」

「モニーさんもですか?」

「ん?ってことはネオとリノもギンガ団のことで……?」

「はい……」

「なぁんだ!そうだったの」

「ふああああ……」

ネオが目を覚ました。

「はっ,リノ!……?何でモニーが」

「ネオ。正体はモニーさんだったんですよ」

「ええっ,モニーが?」

ネオが驚いてまた気絶しそうになり,モニーがあわてて支えた。

「ネオって意外と臆病なんだね」

モニーが笑っていった。

「……」

ネオにとっては知られたくなかったこと。

「ゴメン……」

……

「そういえば,ギンガ団見たの??」

モニーがしんとしていた2人に明るく言う。

「まだです」

リノが答えた。

「じゃあ,張り込もう」

こうして,3人は草の陰に隠れて張り込むことにした。

「何でモニーも見張ってるの?」

ネオが言った。……そういえばネオは気絶していて知らなかったのだった。

「あたしもギンガ団の情報をキャッチしたからね,こうしてエイチ湖にいるわけよ」

「ふぅん」

「あっ,あれ……!もしかしてギンガ団じゃないですか?」

リノが湖の真ん中にある洞穴を指さす。

緑色の髪の毛。銀色っぽい制服。

「ギンガ団だ……」

おそらく,あそこにいるのはしたっぱ達なのだろう。そして……

「もしかして……」

モニターで見た,男の人。

「サターン!?」

ネオはつい大声を出してしまい,リノとモニーに取り押さえられた。

サターンはしたっぱ達と何か話しているようだ。

したっぱ達は,何か機械を持っている。

「あれで捕まえる気……?」

ネオが言った。

「行こう」

モニーが立ち上がる。

「ちょ,ちょっ!?」

ネオとリノは驚いている。もちろんだ。敵に自ら向かっていくなんて。

「何言ってるの。我ら“PH”!出動!」

「オー!」

小声で気合いを入れて,ギンガ団達の方へ向かう。

「しまった」

モニーがつぶやく。

「あたし,泳げない……」

「えぇ?」

今3人が居る場所から洞穴がある陸地まで30m位ありそうだ。

結局,ネオとリノは泳いで,モニーはネオのブイゼルを使って湖を渡った。


陸地にあがり,洞穴へ近づく。そして,中をのぞく。

中ではサターンがアグノムを前に,機械を使おうとしている。

ネオ達はその様子を見ていた。

しかし,ネオはアグノムが苦しむ姿を見て,たえられなくなった。

「待ちなさい!」

「誰だ?」

リノ,モニーもネオの横に並ぶ。

「我ら,“PH”!!」










*ヒトコト*
「我らPH」って決めぜりふ……?(悪者なのにヒーローっぽい(笑)




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alt Re: † ポケモンハンター 【NEO】 † ( No.24 )

日時: 2008/06/20 17:59
名前: 真珠







「ポケモン……ハンター?」

サターンは驚いたように見えたが,すぐに元の表情へと戻った。

「アグノムを放しなさい」

こういう風に言うとヒーローのように思えるが,れっきとした悪者。

「放すものか」

サターンは更に機械を動かす。アグノムが苦しそうにうなる……。

「しょうがない。あんた,まともな人間じゃないみたいね」

モニーが睨む。

3人とも,モンスターボールを取り出した。

「決闘よ!」

「ちょっと待て。3対1は卑怯じゃないか?3人全部と戦ってやるから1人ずつバトルだ」

「じゃああたしから」

モニーが前に出る。

「言っておくけど……“PH”を甘く見ていると痛い目に遭うよ?」

「ふん……。行くぞ!ドクロッグ!」

《グロー》

「行け!ラルトス」

《ラルー》

「ラルトス,念力!」

ラルトスが先手を取った。念力がドクロッグをおそう。ドクロッグは宙に浮かんだ。

「ドクロッグ……リベンジ!」

《グロッ》

バシンッ!

ラルトスは地面にたたきつけられた。

「ラルトス!もう一度ねんり……」

「ドクロッグ!ふいうちだ!」

《グローッ!》

「かわして!」

ラルトスはドクロッグのふいうちを見事かわした。

「続いて陰分身!」

ドクロッグの周りに何匹ものラルトスが並ぶ。

「1匹ずつ毒突きだ!」

ドクロッグは左端のラルトスから順に毒突きをしていく。

そして残り1匹……ドクロッグは毒突きをした……!

シュッッ

なんと,そのラルトスは本物ではなかったのだ。

「じゃあ,どこに……」

「ラルトス!とどめの念力!」

《ラルゥー!》

「ドクロッグ!!」

ドクロッグは倒れた。

「どうして……」

「ドクロッグが毒突きをしている間に,本物のラルトスは真上へテレポートしていたの」

「勝負あったみたいね」

「じゃあアグノムを……」

3人は機械の方を向いた。

「いない!?」

アグノムは機械の中にいなかった。

「ふっふっふ……馬鹿め」

「ばっ……」

「俺たちがバトルしている間,したっぱ達がアグノムを持ち出したのさ」

「追いかけよう!」

3人はサターンを無視し,洞穴を出た。

「あいつだ!」

モニーとリノがアグノムを抱えている人物を追いかけた。

「放せ!」

ばっ……

その人物は驚いてアグノムを手放した。

だが,その人物は明らかにギンガ団のしたっぱではなさそうだ。

その人物はフードをかぶっていた。
顔はほとんど見えなかったが,するどく光った目が恐ろしかった……。

「とりあえず,本部へ持ち帰ろう……」



帰り道,アグノムは取り返したのに3人は何故か喜ぶ気になれなかった。

3人はあの恐ろしくするどい目を忘れられずにいた……。







*ヒトコト*
今回出てきた「恐ろしくするどい目の人物」は後に重要な人物となるかもしれません!?

*お詫び*
ドクロッグの鳴き声……。変でした。
申し訳ないです。


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alt Re: † ポケモンハンター 【NEO】 † ( No.25 )

日時: 2008/07/05 13:43
名前: 真珠






3人は本部へ戻った。

何とかボスの部屋へと通してもらい,アグノムを見せた。

「おお,よくやったじゃないか」

それだけ言って,

「研究室にルイスはいるか?」

とリノに聞いた。

「はい,いると思いますが」

「ではこの封筒をルイスに渡しておいてくれないか」

そう言うとボスはうす茶色の封筒を引き出しから取り出してリノに渡した。

「分かりました」

3人はボスの部屋を出た。

「あー,昇進させてくれるかと思ったけど」

モニーがつぶやく。

「まだこんなんじゃダメみたいねー」

「うん……」

ネオとモニーはリノにつれられ,研究室へと向かった。

「ルイスさん……?いらっしゃいます?」

「リノか。なんだ?ルイス研究長と呼べ」

「すいません……。あ,この封筒,ボスからです」

リノはルイスに封筒を手渡す。ルイスは封筒を乱暴に受け取った。

「分かったから,お前等は出て行け」

と,無理矢理研究室から追い出されてしまった。

「ルイスさ……ルイス研究長はいつもあんな感じなんですよ……」

リノは少し困った顔をして言った。



――――――――そのころのボス部屋……

「失礼いたします,ボス」

「セロナか。入って良いぞ」

「失礼します……」

「ミッションはご苦労だった。さて,次のミッションだが―――」

ボスは途中で言葉を切った。

「ボス,あの子達はアグノムをギンガ団という集団から奪い返したのですよね?」

「ああ,そうだが……?」

ボスが不思議そうな顔をしてセロナを見る。

「すごい手柄じゃないのでしょうか?」

「そうだ。我々PHの目的にとってはすごい手柄だ」

「では何故……」

「昇進のことか」

「……」

セロナは口を閉じた。

「君には関係ないだろう?」

ボスはそう言うと席を立った。

セロナは驚いて,

「失礼します……」

そう言い,部屋を出た。


「えっと……次はギンガ団アジトに潜入……」




セロナはトバリシティへ向かった……。



――そのころ,ネオ達は……

「あーあ。ミッションもないし,つまらない」

「ねー」

ネオとモニーはぶつぶつ文句を言っているが,リノは机で真剣に何かをいじっている。

「何,それ?」

ネオが聞いた。

「ポケモン補聴器です」

「へ?」

「まだ試していないんですが,ポケモンの気持ちが分かるんですよ」

ネオとモニーは呆れて,リノに背を向けた。

「ちょ,ちょっと!待ってくださいっ。まずは試してみてくださいよ」

ネオとモニーはしょうがなく,自分のパートナーをボールから出した。

PHが使うボールは“PHボール”と決まっているのだが,名無しのしたっぱ2人は,まだもらえないのである。

「じゃあ補聴器をネオとモニーの耳に付けて」

ネオとモニーは耳にボール型の補聴器をつけた。

「ポケモンをじっと見つめて……」


―――――5分後

「ねぇ,まだ?」

いつまでたってもブイゼルやラルトスの声は聞こえない。

モニーは補聴器を外した。

「やっぱ,聞こえるはず無いか」

「そうだね」

「えー?そんな……」


「もっと改良した方がいいよ?」

ネオとモニーはリノにそれだけ言って居眠りを始めてしまった……。











*ヒトコト*
“PHボール”に関しては>>6をご覧になって下さい♪


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alt Re: † ポケモンハンター 【NEO】 † ( No.26 )

日時: 2008/07/13 12:17
名前: 真珠





居眠りし始めたネオは何かひっかかることに気づいた。

「あれっ,モニー。私たちがこの前行った所って?」

「エイチ湖でしょ」

「ギンガ団が捕らえていたポケモンは?」

「アグノムよ」

…………

「え?」

モニーが起きあがる。続いてネオも起きあがった。

「ね?おかしいでしょう」

「う,うん……」

アグノムがいるのはリッシ湖だ。エイチ湖にいるのは……?

「待ってよ。こうして考えると今までのはずっと……」

モニーが言う。

「ギンガ団の計画?」

「そうだ,そうしかありえない」

ネオとモニーは頭を抱えた。ふと,ネオはリノの方を見た。

「リノ?あなたも寝ているの?」

机に向かっていすに座っているリノを,ネオはゆする。

ゴロ……ッ

なんと,リノの頭が外れてしまった。

「え?」

よく見ると,リノではなく人形だ。

「な,何がどうなっているの?」

モニーはすでにパニック状態になっている。

「まって,落ち着いて……今までの状況を整理してみよう……」

ネオは深呼吸する。そして,今までの出来事を思い出していった。


―――――まずギンガ団のこと……

1.ギンガ団がアグノムを捕らえたかもしれない,そうボスが朝礼でおっしゃった。

2.そして,リノは発信器をアジトにとりつけ,私と一緒にモニターで見ていた。

3.ギンガ団の【マーズ】【ジュピター】【サターン】の会話を聞いた。

4.会話によると,ギンガ団はやはりアグノムをゲットしている。

5.次はエイチ湖だ……と聞き,私は急いでリノとエイチ湖へ向かった。

6.エイチ湖にはモニーもいて,3人で張り込んでいた。

7.エイチ湖の洞穴にギンガ団が入っていく。私たちは洞穴に突撃していく。

8.中ではアグノムが苦しんでいる。

9.サターンとバトルする。勝利する。

10.怪しい人物からアグノムを奪い返す。

11.本部へ持ち帰り,ボスに見せる。しかし,あまりほめてもらえず,昇進もなし。

12.リノが補聴器を発明したが,効果無し。あきれて私とモニーは居眠りをする。

13.おかしいことに気付き,起きるとリノが居ない。


――――――――以上。

おかしい点は無いか?

8.は明らかにおかしい,というのは事実。じゃあ,エイチ湖にいる本物のポケモンは……?

そして11.だ。ボスからほめてもらえなかった。あのアグノムはにせものだったということか?だったら10.でも考えられることがある。

アグノムを抱えていた人物はギンガ団の者ではなかった。抱えていたのが本物のアグノムであったら,簡単に放さないだろう。

あの人物はアグノムがにせものだと言うことに気付き,手放した。

このことが事実であれば,11.でボスはアグノムがにせものだと言うことに気づいていたのだろう。しかし,なぜネオ達にそのことを言わなかったのだろうか?

何故か噛み合わない。一体どういうことなのだろう。

「最初からギンガ団は発信器のことに気づいていた……とか?」

元の状態に戻ったモニーが言う。

「そうか,そうだとしたら,あの3人の会話はウソで,エイチ湖に行くといい,私たちをおびき寄せた」

「でも,何のために?」

「お手並み拝見……とか?」

モニーが,

「あたし,エイチ湖にいる伝説のポケモン聞いたことあるよ。――――ユクシーって言うんだって」

「ユクシー?じゃあギンガ団はもうユクシーを……?」

モニーは訳が分からなくなっている状態だ。

「分かった……!リノもいるかもしれない!」

ネオは立ち上がり,モニーの手を引いた。

「今すぐ行こう!」

「どこへ……?」



そう言うと,走り出した。






HUNTER:2 終わり  HUNTER:3 に続く





*ヒトコト*
うーん,ごちゃごちゃしすぎて分かりづらいかも知れません;
次回は新しい話です!リノはどうなってしまうのでしょうか!?





(20008.7.13修正)
メンテ