Re: † ポケモンハンター 【NEO】 † ( No.20 )
日時: 2008/06/01 16:39
名前: 真珠
やっと3分が経った。モニターに映像が映る。
『…………が』
『………………』
「な,何?」
まったく聞こえない。
リノはモニターの音声を調整した。
『リッシ湖のアグノム』
(アグノム!?)
『安らかに眠りたまえ……。もうじきあと2匹の仲間がやってくるぜ……』
(誰の声だろう)
モニターからは男の人の声が聞こえた。
『サターン。あんたエイチ湖には?いついくつもりよ』
マーズの声だ。そうやら男の声はサターンというらしい。
『まあ待て。ボスからの命令はまだでていないじゃあないか。気長に待とう』
『でもねぇ,陰からはロケット団とやらがいるのよ?先を越されたら大変よ!』
『待てといっているだろう』
サターンはいたって冷静だ。マーズは少しあせっている様子……。
『こうして,リッシ湖のアグノムがいるのだから……』
サターンがモニターに映る。
(何あれっ……変な髪型)
ネオとリノは少し吹き出しそうになってしまった。
サターンがモニターに映るということは,サターンがマーズの方を向いているということ。
『アグノムだけではディアルガ・パルキアは手に入らない』
ジュピターの声も聞こえた。
『フッ……。残りの2匹を奪われたとしても,奪い返せばいい。そんなの楽勝さ。このサターン様の技術にかかればな!』
サターンはずいぶんと自信のある人だ。この人もマーズ・ジュピターと同じ位の人物なのだろうか。
『アカギ様がお呼びだ。また会おう。次はエイチ湖だ…………』
サターンはそう言ってマーズの前から消えた。
サターンが消えたと同時に発信器の通信もとぎれた。
「アカギ様?って……」
ネオは腕を組んだ。考え事をするときのクセである。
「“様”付けでしたね……」
サターンやマーズ,ジュピターでさえ偉い位にいそうなのに,“様”づけをする人物……。
「……ギンガ団の ボス」
ネオの口からでた言葉。
「ねぇ,次はエイチ湖って言ってましたよね?」
「うん。ヤバイよ。伝説のポケモンが奪われる!」
「今すぐボスに報……」
「そんなヒマはない!」
ネオはハンガーに掛かっているジャケットを着て,部屋をとびだした。
「あぁ,待ってください!ネオ!」
リノも急いで部屋を出た。手には“Bボール”を持っていた……。
エイチ湖はキッサキシティにある。前にクレモナを見に行ったときに行った湖だ。
「ネオ……。あの時はクレモナさん,洞窟のような所に入って出てきたとき,なにもなかったような顔してませんでした?」
「うん。だけど,今はきっといるよ!ギンガ団が言うんだもの」
ネオは真剣な表情だ。
1時間後。キッサキに到着した。
「うぅ……やっぱ寒っ」
気温は……−6℃。
寒さに耐えつつ,すぐにエイチ湖へ向かう。
「そう言えば,リノ。この前リノが作ってた“Bボール”ってさ,クレモナが持ってた“PHボール”と一緒なの?」
「え?違いますよ」
リノはポケットからBボールを出した。
「Bボール……ブラックボールは捕まえても悪の心にはなりません。PHボールは捕まえたポケモンが悪の心へと変化していってしまうボールなんです」
エイチ湖のほとりを慎重に歩く。誰かいるかも知れない。サターン……マーズ……ジュピター……。
ガサッ!!!
後ろから草の音がした。
誰か居る……!?
まさか,ギンガ団?
*ヒトコト*
最近,皆さんコメントありがとうございます。>U<;;
本当に嬉しいですー。
