icon 黒き傭兵とゆれる世界

日時: 2009/04/02 22:47
名前: オーエン
情報: zg205217.ppp.dion.ne.jp

はじめまして、オーエンと申します。
小説云々以前に文法とかの時点で怪しいですが。がんばります。

注 ・戦争とファンタジー両立する予定なので死ネタ、血、グロ描写とか多目になると思います。  
  
  ・タイプ効果無しの技でも若干効きます。

  ・ポケモンのみ。ポケダンアイテムあり。



☆キャラクター

 ★主要人物 

  ・エックス(ニューラ♂)
   一匹狼の雇われ傭兵。クールで恐ろしく強い。
   外見は首に赤いマフラー。腰に道具入れを巻いている。
   幼い頃戦争で家族を失い、傭兵になった。15歳くらい。

  ・シエル(ミュウ♀)
   謎の多い少女。戦争の中にひそむ影を見極めるためにつかわされた神の使い・・・らしい。
   やや天然な性格だが、芯は強い。
   正体がばれないように普段は変身で姿を変えている。
   年齢不詳だが本人いわく「えいえんのしょうじょ」だとか。

 ★その他の人物

  ・ケケ(ムウマージ♀)
   ヤミ医者。使われなくなった炭鉱をねぐらにしている。
   エックスにバーサン呼ばわりされるが。まだ若いらしい?
   薬の調合やエスパーの利用で傷を癒す。

  ・ギ―ス(カラカラ♂)
   昔、行き倒れになっていたエックスを助けた探検家で、今はエックスの良き友人。
   お気楽なムードメーカー的存在。
   外見はリュックを背負い、ツルハシを骨のかわりに使う。実力はかなりのもの。14歳。

  ★謎の集団
   
  ・世界各地に現れては狩(かり)と称し虐殺をおこなう。幹部と、部下によるチームで行動する。

  ・ルキフェス(アブソル♂)
   組織内の幹部でグラエナの群れを部下として行動する、冷静な性格で、部下からの信頼も厚い。
   もともとは捨て子で、ある施設で幼少期を過ごした。

  ・フレスベルグ(エアームド♂)
   組織内の幹部の一人。オニドリルの群れを部下としている。高圧的な性格だが、その戦闘力は高い。
   通称、旋風のフレスベルグ。
   能力解放、ウイングブレイド。


・ラタトスク(イーブイ♀)
   幹部の一人。部下は連れず、ほとんど一人で行動する。
   意外に腹黒い性格でフレスベルグとニーズヘッグの喧嘩を誘発させては楽しんでいる。
   たまにルキフェスに魔女と呼ばれる。
   通称、虹色のラタトスク。
   能力解放とは別に自由に進化しては戻るという特殊な能力をもっている。

  ・ニーズヘッグ(??? ?)
   幹部の一人で、フレスベルグとは仲が悪い。
   


 Ω神に限りなく近い存在

  ・世界の均衡を保つために生まれた神に近い存在

  ・グラン(グラードン ♂)
   大地を司る怪力の巨神。普段は砂漠の地下神殿で眠っている。
   性格は豪快でおおざっぱ。ただし眠りを妨げられることを何よりも嫌い。自分のペース外で起こされると見境がつかなくなってしまう。
   神話上、大地の王と呼ばれる。

?詳細の分からない人物

  ・アトラ
   かつてハザマの孤児院に住んでいたニューラ。現在は行方不明。ルキフェスとは過去に接点がある?

  ・ガウン
   大戦初期のスぺール軍の将軍。どうやらニューラ一族のようであるが・・・?  
 
 ★お話の世界

   
  ・ある二つの国が数十年にわたって戦争をおこなっている世界。
   周りの小国にも被害はおよび、犠牲者は増えている。


☆スぺール帝国
  大陸の西に位置する大国。大戦をおこなっている国のひとつ。

・・・まだまだ設定は増えますよ〜。

♪用語解説

 ・〈契約の戦士〉・・・聖獣ミュウと共に行動し、世界を守った者の呼び名。ミュウとの絆が強ければ力を引き上げることができるが。体力を使う。
  なお、ミュウも契約者がいないと100%の力が出せない。

 ・〈異空間・ハザマ〉・・・謎に満ちた空間。光は存在せず、闇におおわれている。
  空間、時間の概念が存在しないため、現実世界とは時間軸に矛盾が生じることがある。
  中央には刻夜城という大きな古城がある。


∞オリジナル技

 ・アブソリュート・クロウ
  エックスのオリジナル技。超低温の冷気を爪に纏わせて敵を切ると共に凍結させる。切断能力はかなり高いが、目標をなでるようにして傷付けることなく凍らせることも可能。


★最後に、荒らしor冷やかしはご遠慮願います。
 ネット初心者なのでゆっくりいきます。
 よろしくおねがいします。


♪お客様≒神

 アイラさん

 パンツァーさん

 フシギダネさん 

 ドラギースさん

  mokoさん

 タロウZさん

メンテ

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Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.1 )

日時: 2008/06/26 20:49
名前: オーエン
情報: zm160056.ppp.dion.ne.jp

 〜序章〜

 霧のたちこめる朝の森の中、彼は走っていた。
 彼は傭兵だ。仕事、つまり争いの中でしか生きられない。そのため今はこの世界に感謝している。大国が争っているため、それにつられて周りの情勢も悪化し、小規模な戦争も多く、治安も悪い。仕事もゴロゴロしている。
 だが、彼が傭兵にならざるをえなくなったきっかけもまた戦争。これは悲しむべきことか?
 ・・・否。彼は初めての戦い、自分が初めて敵に手をかけた時すでに割り切った。
 「ここが俺の生きる場所だ。」と。
 そして彼は今日も自分の生きる場所で、自分が生きるために戦う。
 ・・・彼は森を駆ける。


・こんにちは、オーエンです。
 初めてなもので、行の空け方とかよく分かりません。読みにくかったらごめんなさい。
 これからどんどんお話進めます、がんばりまーす。
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.2 )

日時: 2008/06/27 19:08
名前: オーエン
情報: zn163248.ppp.dion.ne.jp

 第一話〜静寂を切る者〜

 今回の依頼は、はっきり言おう。殺しだ。

 ある名も無き小さな村、その村の近くの森で盗賊団が現れ、付近を通る人々を襲っていた。
 
 「村長からのじきじきの依頼だ、そこまで深刻ってことだろ。」
 
 ぽつりとつぶやいた。目の前には首の辺りを切り裂かれ、赤い水たまりに沈んだ数匹のゴーリキーの姿があった。それぞれ鎧をつけたり、サラシを巻いたりしていた。

 「恨むなよ、恨むなら自分の運の無さを恨め。」

 朝の森に響く声はまだどことなく幼さが残っていた。声の主は赤い、羽根のような尾と耳を持つ、漆黒のポケモン。ニューラ。

 ニューラはゴーリキー達を一瞥すると、また走りだした。

 ザン、ドシュ、ドサリ。

 肉を断ち、骨を切る音と、かすかな悲鳴がして、また静かになる。それがしばらく繰り返された後で、妙なことに気が付く。自分が進む方向にすでにこと切れたポケモンがかなりの数倒れている。

 (・・・俺以外に仕事をしている奴がいるのか?)

 そんな考えが頭をよぎったとき、誰かの会話が聞こえてきて、とっさに木の陰に身を潜めた。

 「・・・偵察部隊によれば標的はこの辺りのはずだ。・・・逃がすなよ。」

 「隊長、<狩>はついでにかまいませんか?俺達の意味でも。よく分かりませんが。上からの意味でも・・・グルル・・・。」

 「・・・ああ、かまわん。だが標的が第一だ。それを忘れるな。部隊も崩すなよ。・・・散!」

 それが合図だったらしく、気配は一気に散った。

 「・・・<狩>・・・?」

 よく内容は理解できなかったが、ニューラ・・・エックスは今は自分の仕事に頭を切り替え、先を急いだ。





 ・反省、キャラが少ないせいでセリフすくないですね・・・。
  紹介も無し・・・。
  これからキャラ出るまでキツイですが、なんとかします。でわ。
 
 
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.3 )

日時: 2008/06/27 23:57
名前: オーエン
情報: zm158239.ppp.dion.ne.jp

・あいた時間にどんどん書きます〜。グロ注意もたそうかな・・・。

 第二話〜黒vs白〜

 エックスが森の最深部。小さな洞窟をみつけ、中に入ると。そこは地獄だった。

 「・・・こいつは酷いな。」
 
 洞窟内部はおびただしい量の血でべっとり濡れており、盗難品であろう宝石のたぐいなども赤く染まっていた。そして。

 「ベルトのついたカイリキー。こいつがリーダーか。」

 洞窟の奥には恐怖でひきつった顔のまま息絶えているカイリキーを発見した。その人物こそ自分の標的となるはずだった盗賊団のリーダーだった。確認したが、やはり死んでいる。

 「一応俺の仕事は終わり・・・か。だが、これがさっきの連中の仕業だとすると、気に食わないな。」

 (会話を聞くかぎりあいつらの目的はここの連中じゃない。なら、何の目的で・・・?)

 エックスは踵をかえすと、さきほどの連中を探しに再び森へと向かった。今日の、この行動が彼の運命を変えるとも知らずに。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「逃がすな。少しずつ追い詰めろ。」

 「「「了解!」」」

 落ち着いた声で誰かがそう命令すると10匹ほどの黒い大型犬のようなポケモン、グラエナが2〜3のグループに分かれ。目前に迫るピンク色の光を放つ何かに向かって全力疾走していた。

 「ッツ・・・。」

 光の主は背後に迫る脅威から逃げきろうとさらに速度を上げた、その時。

 「!!!」

 光に強烈なかまいたちが直撃し、そのまま一本の木に激突した。光は弱まり。やがてトサリと軽い音をたてて木の下に落ちた。

 「え〜、隊長。俺達にやらせてくれるんじゃなかったんですか〜。」

 一匹のグラエナが不満そうに呟くが、かまいたちを放った、グラエナ達から隊長と呼ばれた。白い毛並みに死神の鎌を思わせる曲線を描く角を持つポケモン。アブソルはそれを無視すると自分が叩き落とした相手に歩み寄ろうとした、だが。ただならぬ気配を感じ。辺りを見渡す。グラエナ達は何事かと一斉に話を止め、静寂だけが空間を支配する。

 だがあっさりと静寂は破られる。・・・一匹のグラエナの悲鳴によって。

 アブソルが振り向くと一番後ろに位置していたグラエナが倒れこんだ。腹部からは血が滴っている。他のグラエナが振り向いた時にはアブソルは黒い影をみつけ。鋭い爪で引き裂かんと影に突っ込んでいた。

 キィン!

 金属的な高い音が響き渡るとほぼ同時に黒い影と白い影は交差し火花が散った。

 「フン、よく俺の姿を見切れたな。ほんとなら全員身動きとれない状態にする予定だったのに。」

 「何者だ、キサマ。何が目的だ。」

 「それはこちらの台詞だな、何が目的で盗賊どもを殺した。」

 しばらく睨み合いが続く。

 ((・・・・・・こいつ、強い))

 アブソルの決断は早かった。

 (今目立った行動をするわけにはいかない。ここは退くか・・・。)

 アブソルは目で部下達に合図を送る。とたんにグラエナは森の出口の方角に駆けて行った。

 「逃げるのか?」

 挑発するようにエックスは問うが。顔色一つ変えずに。

 「今、ここでキサマと戦ったところで損害が大きくなるだけだ。いずれ決着をつけてやろう。・・・時がきたらな。」

 そう言い残すと負傷したグラエナを抱えると部下を追った。

 「いったい何者だ?金目当てでもなければ兵士ってわけでもなさそうだったな。・・・それにあいつは並じゃなかった。」

 謎の連中が去った方向をしばらく見ていたが、さっきアブソルが攻撃していた何かが気になり。木に駆けよって、驚いた。見たこともないピンク色のポケモンが大ケガ負ってして気絶していた。

 



 ・中途半端ですが。二話終了です。
  タイピングの練習しなくちゃ・・・。

 ・重要そうな敵出てるジャン!とか言わないで(泣)
  次回で仲間も増えますよ〜。

 ・グロ描写増えそうなんで注に追加します。

 
 
 
 

 
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.4 )

日時: 2008/06/30 00:45
名前: オーエン
情報: zn162036.ppp.dion.ne.jp

 第三話〜少女シエル〜

 とりあえずエックスは腰の道具入れから包帯や薬を取り出し。かまいたちによって傷ついたポケモンの応急手当をした後、そのポケモンをおぶさって村へと向かって歩いていた。かなり傷がひどいのでうかつにゆらすわけにもいかない。

 「なにをしているんだ?俺は・・・。怪我人の手当をしたあげく村まで連れて行こうとしている?」

 なんとなく、気まぐれだ。と自分に言い聞かせ。小さな林を進んでいた。ここを抜ければ村は目の前だった。

 「うん・・・。」

 背中のほうからかすかに声が聞こえ、少しもぞりと動いた。

 「・・・?気がついたか。あまり動くな、傷に響くぞ。」

 「きゃあ!!」

 唐突に叫び声がしていきなり暴れはじめ。エックスおもいきり背中を蹴りとばされて二メートルは吹っ飛んだ。

 「って!なにしや「誰ですか!?私を追っていた人たちの仲間ですか!?」・・・おい、まずは落ち着けって。」

 「え?・・・痛ッツ!」

 ものすごい剣幕で叫んだ少女はそのまま痛みに顔を歪め、倒れた。

 「言わんこっちゃない。そんな大怪我で動こうとすればそりゃ痛いだろ。」

 そう言ってエックスはもう一度少女をおぶさるとまた歩きだそうとした。

 「あの・・・。もしかしてあなたが助けてくれたんですか?」

 自分に巻かれた包帯を見ながら少女が話かけてきた。

 「ああ、と言っても怪我はひどい。一度医者に診てもらう。もう少しで村だからな。]

 弾かれたようにいきなり少女は叫んだ。

 「だめです!私は・・・私・・・は・・・。」

 「ワケあり、か?」

 察したエックスはそう尋ねる。少女は少しだけ首を縦に振ると申し訳なさそうにエックスの顔を見る。

 「しょうがないな。俺の知り合いのヤミ医者に診てもらうか、ここから一日ぐらいはかかるが。いいか?」

 提案すると小さな声で「はい。」とだけ答えたので、向きを変えると再び歩きだした。

 「そういえば名前を聞いてなかったか。俺はエックス。お前は?」

 「私は・・・シエルです。あの、本当にすみません。迷惑かけて・・・。」

 「べつにかまわない。どうせ俺は報酬を受け取る気は・・・。いや、なんでもない。」

 会話が終わると黙って目的地に向って歩を進めた。だが、二人は気がついていなかった。林の向こうからただよってくるかすかな血の臭い。そして獣じみた唸り声が聞こえてきたことに。

 

 
 ・短いですね・・・。
  小分けして書いたほうがいいかも。
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.5 )

日時: 2008/07/07 17:36
名前: オーエン
情報: zn160009.ppp.dion.ne.jp

 注 オリ技、オリ設定だそうかな。


 第四話〜襲い来る刃翼〜

 エックスはシエルをおぶさり、山岳地帯のすぐそば。もともとは炭鉱としてにぎわっていたであろう洞窟の入り口にいた、見ればトロッコもまだ動きそうだ。

 「バーサン。いるか?」

 中に向って呼びかけるとすぐに返事が返ってきた。

 「イッツヒヒ、お前さんがワシを訪ねるとは。明日は流星群かねえ?のう、エックス坊よ。」

 さほど年老いてもいない、よく通る声が坑内から聞こえてきたかと思うと。いきなりシエルの目の前に一人のムウマージが現れた。

 「・・・・・・・・・・。」

 シエルは反応すらしなかった。

 「おや、からかいがいのない。・・・って、おんや?」

 つまらなそうに話かけるとムウマージは妙なことに気が付く。反応しないわけだ。シエルは目を開いたまま気絶していた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 彼は崖の上に立ち、眼下に渦巻く暗闇を無言で見つめていた。

 (・・・・・・。)

 この空間には光というものが存在しない。あるのは暗黒と。暗黒を海に例えるならば、いくつかの島が点在するだけだ。

 彼が今いる島は特に大きく、中央には巨大な城がたたずんでいる。

 「・・・何の用だ、フレスベルグ。」

 視線は下に向けたままで、こちらを見つめる気配に問いかける。

 「つれないな、ルキフェス。」

 上空(と言ってもこの空間に上下などないが。)から金属質の翼と体を持った鳥型のポケモン、エアームドが背後に舞い降りた。そのままフレスベルグと呼ばれたエアームドは続ける。

 「お前ほどの実力者が任務に失敗するとはな。正直驚いたぞ。」 

 「・・・。俺だって失敗ぐらいするさ。」

 彼は白い毛をゆらしながら、相手に向きなおった。

 「そうかい、まあ。おかげで俺様が出ることになったわけだ、明日には出る・・・。そういえば、面白いやつがいたって報告にあったな。そいつの相手をさしてもらうとするかな。」

 「なめてかかるなよ、フレスベルグ。俺の動きについてきたやつだからな。」

 そう言い残し。彼、ルキフェスは城に歩いて行こうとした。

 「そうそう、お前が言ってた面白いやつな。〈能力解放〉の許可。でたらしいぜ。ククク・・・。」

 その言葉を聞いた瞬間、ルキフェスの歩みが一瞬止まって。また歩き始めた。後に残ったフレスベルグも城に戻るため、飛び立った。

 (お手並み拝見といこうかな。ナイトよ。)

 ルキフェス・・・アブソルはそう思いながら上空にいるフレスベルグをちらりと眺めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 一方そのころ。エックスはというと炭鉱内部にある生活スペースでリンゴを齧っていた。

 現在シエルの治療中なので、治療室から出されていたのである。

 「これからどうするか。ほっておけばまたあいつらに襲われるだろうしな。」

 「連れて行けばよいじゃないか?」

 治療室から出てきたムウマージの第一声がそれだった。
 
 「・・・バーサン、冗談はやめてくれよ。俺は傭兵だぞ?」

 「バーサンバーサン言うでないの。ワシはケケって名があるんだからねえ?」

 にやりと口元を歪ませてケケは笑った・・・のだろう。

 「本当は何歳だかな。」
 
 「さあ?いくらじゃろ?」

 「どうでもいい。それよりあいつのそばにいてやってくれ。」

 そう言い残し。エックスは部屋から出て行った。

 「素直じゃないねえ。ヒヒヒ・・・。」

 ケケは楽しそうに笑うと、治療室に入った。すでにシエルは起きていた。

 「あの・・・。すみません、いきなり気絶したりして・・・。」

 「ん?ああ、あれはこっちにも非があるね。悪かったねぇ、シエルちゃん。いや・・・。」

 少しの間の後、ケケは口を開いた。

 「・・・・・・聖獣、ミュウ殿?」

 「「・・・・・・・。」」

 しばらくの沈黙ののち。シエルがまず口を開く。

 「気がついていたんですか・・・?」

 「一目見た時からね。」

 即答され、シエルがやや口ごもっている間に、ケケは本棚から一冊の古そうな本を取り出した。

 「・・・。聖獣ミュウ。世界の危機に瀕したとき、神の使いとして天から現れる幻の存在。そして運命に選ばれた者を導き。世界を救う・・・。外見は明るい桃色の毛をした小さなポケモンで争いを好まない。何度も転生、つまり生まれ変わりながら世界を守護する。って書いてるけどねぇ。」

 本を超能力でめくりながらケケはシエルを見た。

 「・・・。その通りです。いったいいつの本ですか?」

 「さぁね♪このこと、エックス坊には言ったのかい?」

 シエルがうつむいたまま黙り込んでしまったので。察したケケは質問を変えた。

 「じゃあ、何で話さないのかな?」

 「これ以上あの人に迷惑かけるわけには・・・。」

 「それなら、エックスを導いたらどうだい?ミュウが現れたってことは何かまずい状況なんだろ?」

 それっきりシエルが何もしゃべらなかったので。黙ってケケは部屋を後にした。明かりとり窓から見えるのは暗闇、そしてその中心に浮かぶ満月だけだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 

 夜が明けて、早朝。ケケとエックスは洞窟の外に立っていた。

 「シエルは?」

 「まだ寝てるね、疲れてるんだろ。」

 「好都合だな・・・。あいつに見せなくてすむ。」
 
 エックスが呟くと、ケケは。

 「ウチを潰さないようにしてくれればいい。」

 そう言い残し。洞窟に入る、ほとんど同時に上空からオニドリルの群れが突っ込んできた。

 ザシュ  
 
 ジャンプしたエックスはすれ違いざまに『切り裂く』で一度に五羽の喉を引き裂いた。

 残ったオニドリルは上昇するが、今度は先ほどのオニドリルとは比べものにならないスピードで何かが急降下してきた。

 「・・・!?速い!」

 とっさに横ステップでかわすと。さっきまでエックスの立っていた場所にその何かが降り立った。

 「フン・・・。いい動きだな、ルキフェスが面白いと評価するだけのことはある。」

 エアームドだった。だが、その体格は並の大きさではない。

 「何者だ?」

 「俺か?俺様の名は暗黒四天王の一人。旋風のフレスベルグ・・・。今から相手になってもらおうか・・・。」

 フレスベルグと名乗るエアームドが鋭く尖った翼を広げるのと、エックスが体勢を低くし。構えるのはほぼ同時だった。

 

 
 ・〜無駄知識〜

 ・ルキフェスとフレスベルグの名前について。

 ・ルキフェスはルシファー(堕天使)を少し変えたもので、フレスベルグはそのまんま。北欧神話に出てくる鷲の姿の巨人です。

 ・バトルまでいけませんでした、すみません。
  

 
 
 

 
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.6 )

日時: 2008/07/07 06:57
名前: アイラ ◆5iZHLuClf6
情報: u66201.koalanet.ne.jp

話がとても読みやすくて、展開が気になる小説ですね♪
とても初心者が書いたとはおもえないほどです。
エックス君とシエルちゃんの活躍を楽しみに待っていますw
では、応援してますので、これからも頑張ってください!
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.7 )

日時: 2008/07/07 17:23
名前: オーエン
情報: zn160009.ppp.dion.ne.jp

初のコメント!感激です!アイラさん!!
余談になりますが。エックス君のキャラクターの原型はアイラさんの小説に投稿したガロ君のキャラ設定候補の一つを利用したキャラクターです、実は形はだいぶ前からあったので。
つまりエックス君とガロ君は兄弟(双子)のようなものです。
これからもがんばります、来訪、ありがとうございました!
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.8 )

日時: 2008/07/08 00:46
名前: オーエン
情報: zo208091.ppp.dion.ne.jp


第五話〜契約〜

 もっぱらフレスベルグの戦法は低空でのホバリングからの翼や爪の斬撃なので、エックスは受け止めるのは簡単だった。重さもそれほどではない。だが。

 「こいつ・・・!なんて手数だ・・・。」

 その異様なまでの攻撃回数とスピードは確実に急所をねらってくる。当たればそこそこまずい。

 「どうした?小僧!守ってばかりでは俺様には勝てんぞ!?」

 「ッツ!調子に・・・、乗るな!!」

 一瞬の隙を突き、エックスは銀色の巨体の懐に潜り込み、爪を一閃させる。

 ガァン!

 金属音がして、お互いにバックステップで距離をとったとき、フレスベルグの脇腹には小さな傷ができていた。

 上空のオニドリル達がざわつく。
 
 「おい、あいつベルグ様の体に傷をつけたぞ・・・。」

 「ウソだろ!?あんなガキが・・・。」

 当のフレスベルグはうれしそうにエックスを見ていた。

 「小僧、名は何と言う?」

 「・・・・・・エックスだ。」

 「なるほど・・・。許可がおりるわけだな・・・。じゃ、お遊びはここまでだ。覚悟しな!」

 次の瞬間、闇がフレスベルグを包むと、闇が晴れた時その姿を現した。

 全身にはサンドパンの背中の棘のような突起が出現し、一番外側の銀色の羽はまるでノコギリのような形状へと変化し。ひとみは真紅に染まっていた。

 「・・・能力解放。ウイングブレイド〈刃翼〉。」

 「何だ・・・?何が起こった?」

 エックスが驚くのも無理はない、ほとんど別のポケモンに見えるほどの変貌ぶりだった。

 「こいつが俺達幹部クラスの者になる絶対条件、能力解放だ。ま、説明した所で・・・。」

 刹那、エックスは完全にフレスベルグを見失った。

 「・・・意味はないがな。なんせお前はここで死ぬ。」

 ほとんど瞬間移動だった。エックスは目の前で刃翼がふりあげられられる。しかし。

 今度はフレスベルグがエックスを見失った。

 「何!?」

 気配を感じ、振り向くとエックスと、シエルが立っていた。

 「・・・エックスさん、巻き込んでしまってすみません。でも、私はあなたを導きます。説明は後でいいですか?」

 「起きてたのかよ・・・。今のはテレポートか、助かった。・・・まあ、ここまで巻き込まれてていまさら退くなんてできないよな。シエル。」

 フレスベルグはニヤリと口元を歪ませる。

 「こいつは好都合だな。標的が自分から出てくるとはな。」

 シエルはエックスに、そっと呟いた。

 「黒き戦士よ、あなたは世界のために、私に力をかしてくれますか?」

 エックスは目をつむり、答えた。

 「ああ、誓おう。俺はお前の力となろう・・・。」

 「ありがとう、これで私はまた戦える・・・。」

 次の瞬間。エックスとシエルを光が包み込んだ。そして。

 ズガァン!!

 何かが砕ける音がして、フレスベルグが倒れこんだ。腹からは血があふれていた。

 「があああぁぁぁ!?」

 状況の理解できないフレスベルグは辺りを見回す。すると、エックスが真上に現れ、爪で思い切り背中を切り裂いた。

 「契約・・・。かつてミュウと共に戦った者はこれが絶対に行われた。」

 淡々とエックスが呟く。

 「お互いを信じ、共に戦うことにより。その力は計り知れないものとなる。」

 シエルが付け加える。

 「終わりだ」

 エックスがフレスベルグにとどめをさそうと、爪をふりおろす。が。

 「そこまでだ。」

 空間に小さな穴があいたと思うと。中から竜巻のような風が二人に襲いかかる。エックスがシエルを抱えて風をよけると、中から一匹のアブソルが現れた。

 「・・・ルキ・・・フェス・・・。」

 「しゃべるな、早く治療しないと命にかかわるぞ。お前は油断大敵という言葉を学習しろ。」

 穴の中からゲンガーが出てきて。フレスベルグを運んで行くと。ルキフェスはエックスを見た。

 「なるほど、契約・・・か。せいぜいあがくといいさ。・・・この世の変異が来るまで、な。」

 そう言うと、オニドリル達に合図し、撤退させると。再び穴の中に入り、消えた。

 「ルキフェス・・・。あいつの名前か・・・。」

 穴があった場所を睨んだあと、隣に来たシエルに。

 「現在の世界の状況を教えてくれ。」

 と、尋ねると。シエルは話はじめた。

 「神は言いました・・・。戦争の裏で何か邪悪な意思を感じると。」

 「邪悪な意思・・・か。」

 こうして、エックスの運命は変わった。



 ・う〜ん、なんかいろんな意味で厳しいような・・・バトルシーンとか。フレスの扱い酷かったかも、エア使いの人、ごめんなさい。(再登場時させます。油断大敵を学習済のハズ)
 
・契約したとき契約についての情報がエックスにも伝わってます。ちなみに、契約で力を引き出すと疲れます、奥の手です。

 ・次回からが本番です、旅立ち〜。
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.9 )

日時: 2008/07/11 00:00
名前: オーエン
情報: zo200052.ppp.dion.ne.jp

第六話〜二人の旅のハジマリ〜

 フレスベルグを退けた直後。エックスは力を引き出した代償として、疲労し、意識を失い治療室のベッドに寝かされていた。その間、シエルはベッドの横に置かれたイスに座り。見守り続けていた。

 「少しは休んだらどうだい?」

 「大丈夫です。お気づかい、ありがとうございます・・・。」

 そう言いながらも半日以上経っている。疲れているはずだ。

 (責任とか感じてるわけかねー・・・。何があったかはだいたい聞こえてたし。)

 などと考えていると、トサリ、という音がして。振り向いてみるとベッドにシエルが倒れ込んだ音だった。少しすると。

 すー・・・。すー・・・。

 寝息が聞こえてきた、どうやら寝ているらしい。

 「あんまり無茶するもんじゃないよ・・・ヒヒ・・・。」

 そういいながらケケは毛布を持ってきて、シエルにかけてやった。

 「・・・愛されてるねー・・・。エックス・・・。なんてね、ヒヒ・・・・・・。」

 クスリと笑うとケケは二人を起こさないように静かに部屋から出て行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ある古城の廊下をルキフェスは歩いていた。

 「ベルグ君、負けちゃったね。ふふふ・・・。」

 柱の陰から聞こえて来た声は幼い少女の声だった。

 「相手が悪かった、それに、フレスベルグは遊びすぎだ。はじめから本気を出していればたとえ契約の戦士といえど互角に渡り合えたはずだからな。」

 「そうだね〜♪ふふふ・・・。」

 そう言いながら柱の陰から出てきたのは、イーブイだった。

 「ラタトスク。そのしゃべり方はどうにかならないのか?」

 「いいじゃない♪ひとそれぞれなんだし。・・・う〜ん、またベルグ君とヘッグ君、口喧嘩しそうだね。」

 楽しそうにラタトスクと呼ばれたイーブイは笑う。

 「・・・まったく、あの二人は喧嘩してばかりだからな。もしフレスベルグまで悪乗りしてニーズヘッグと本気で喧嘩しそうになったら止めるのは俺達なんだからな・・・。」

 ルキフェスはため息をつくと、ラタトスクの横を通り過ぎる。

 「どこ行くの?ルキフェス〜。」

 「・・・・・・陛下へ報告にだ。」

 お互い、それ以上は何も言わずにすれ違った。

 ・・・ただし、その後、本当に幹部二人の口喧嘩を止めるはめになり、ルキフェスは大いに疲労する事となった。

 ・・・ちなみに喧嘩を誘発させたのはラタトスクで。当の本人は見ていただけらしい・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 次の日の朝、ようやく意識を取り戻したエックスはシエルを起こし、部屋を出た。

 「ん、やっと起きたのかい。ヒヒヒ。」

 「本当に苦労かけるな・・・。すまない。」

 ニコリと軽く笑うとケケは隣に浮かんでいるシエルに問いかけた。

 「シエルちゃん、あなたはこれからどうするんだい?」

 「・・・まずはこの戦争について調べたいことがあります。私は転生してそんなに経っていないものですから・・・。どこかに資料がある場所はありませんか?」

 ケケが考えていると、エックスが口を開いた。

 「・・・王都ならあるだろうがな。」

 驚いてケケはエックスを見た。

 「正気かい!?ただでさえ戦争中だってのに、入れるわけが・・・。」

 「忘れたのか?俺の本業は何だ?俺は傭兵だ、王都どころか騎士団にも知り合いがいる。問題ない。」

 「そうと決まれば善は急げです。行きましょう、エックスさん!」

 ケケは諦めたように首を振った後。エックスのバッグをよこした。

 「一応減ってた道具は入れといたよ。・・・行ってきな。エックス。」

 「ありがとう、ケケ。」

 その一言だけ言うと、エックスは出口に向かって歩きはじめた。シエルも一礼するとその後を追った。

 「・・・死ぬんじゃないよ、エックス。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「ここからだと西の王都、スぺールが近いな・・・。」

 「よろしくおねがいします。エックスさん。」

 二人は王都にむかって足を踏み出した・・・。


 ・またまた名前解説〜

 ・ニーズヘッグは北欧神話に出てくる世界樹、ユグドラシルの根元に住む蛇です。頂上にはフレスベルグがいます。ラタトスクも世界樹に住んでいる栗鼠(リス)で。二人の罵りあいの会話の中継しては喧嘩を煽りたてています。ぶっちゃけ、ヤナ感じ。

 ・なんか話がつまらなくなってる気がしますがくじけずいきます〜。
 
 
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.10 )

日時: 2008/07/12 13:30
名前: オーエン
情報: zo208127.ppp.dion.ne.jp

※これは本編にかなり関係がある昔話(神話)です。

 この世に初めての存在、神が生まれたとき。神は世界のバランスを司る三匹の神龍を生み出した。

 空間を広げ、切り裂く白き龍。

 時を動かし、歪める黒き龍。

 そして、闇を生み出し、命を管理する闇の龍。

 この三匹の龍により理が生まれ、世界は完成した・・・。



世界が完成し、生命種も増え始めたころ、悲劇は起こった。

 神龍の一匹、闇を生む龍が突如暴れまわり。多くの魂を食らいつくした。

 残りの二匹はこれを止めるべく、立ち向かった。

 三日三晩の死闘の末、ついに闇の龍は膝を折った。しかし、立ち向かった白き空間龍も黒き時間龍も深い傷を負っていた。

 二匹は最後の力を振り絞り、闇の龍を時間と空間の狭間へと封印し、二度と現世と干渉できないように眠りにつかせた。

 自らの力を限界まで使いつくした二匹は全ての記憶を封印し、ひとつの命として転生した。神龍としてではなく。あくまでただの生き物として・・・。

 ・・・この神話を知る者はもうこの世には存在しないだろう。

 なぜならその世界はやがて滅び去り。残ったのは二匹の龍だけだった、本能に従い、世界は再び作りだされたからだ。

 一つめの世界には広く知られていた。だが今の世界には知る者はおそらくいない。

 その争いが仕組まれた争いだと知る者が、一人だけいた。かつて神に挑み、光に敗れた闇。
 
 この世を滅ぼさんと。このシナリオを描いた者だけが・・・。
 
神は嘆く。

 『争いはどの世界でも永遠に続く・・・。』

 ・えーと・・・。すみません。土台を作りたかったんですが・・・。無理やりですね、ホントにすみません。

 
メンテ

Re: 黒き傭兵とゆれる世界( No.11 )

日時: 2008/07/13 01:46
名前: オーエン
情報: zp206127.ppp.dion.ne.jp

 第七話〜白き帝国〜

 「もうすぐスぺールだが・・・。シエル、お前、その姿のままでいいのか?」

 振り返りながらエックスはシエルに尋ねる。

 「あー・・・。それもそうですね・・・。少しは昔話とかにも出てますからね・・・。でも心配無用です!怪我も治って元気ですから・・・それ!」

 空中でシエルが一回転すると瞬く間に光に包まれ、地面に着地するとその姿はラルトスへと変わっていた。

 「どうです?どここからどう見てもラルトスでしょう?」

 「ああ、ただし・・・。」

 エックスは頭を指差し、こう言った。

 「・・・耳がなければな。」

 「え?あえぇ!?」

 頭についているピンク色の耳に気が付き、シエルは赤面しながらエックスを見た。

 「どうしましょう!?」

 エックスは深く溜息をつき、こう言った。

 「・・・俺に聞かないでくれ・・・。」

 結局、一度変身を解いて。もう一度やり直すことで行程を終えた。

 (・・・・・・意外に天然ボケ。・・・なのか?)

 エックスこんなことを心中考えたのはナイショである。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 数時間が経過し、二人は巨大な門の前に立っていた。国の入り口だ。兵士らしいストライクが門番をしており、エックスが話しかける。

 「入国したいんだが、かまわないか?」

 「・・・許可証か、この国の住民証を見せろ。」

 エックスは道具入れから何やら紙を取り出し。渡した。

 とたんにストライクは青ざめた顔で門の隣にある門番小屋に入って行った。

 疑問に思い、シエルは聞いてみた。

 「・・・あのー・・・。何見せたんですか?」

 「なんでもない。・・・・・・むしろ聞かない方が・・・。」

 シエルが首をかしげていると、ストライクが出てきた。

 「連絡したところ・・・きょ、許可おりました、どどどどうぞ。」

 完全に挙動不審だ、シエルはエックスのプライベートのことを聞くのはやめようと本気で思った。

 スぺール国はとても大きな城塞都市で。ぐるりと砦が町をかこんでおり、大通りの先には城が見えた。

その後、宿を決め、エックスは買出しに行き、その間にシエルは城下町にある大図書館を訪ねた。

 「えーと・・・戦争関連の棚はと・・・。」

 この姿で浮かぶわけにもいかない。本を探すのも一苦労だ。ケーシィにすればよかったと少し後悔したシエルであった。
 
 一方、エックスは買い物をしている途中、最近怪しい連中があちこちに出没しては村や集落を襲っているという話を店の人から聞いていた。

 「・・・なんでも恐ろしく強いやつがいてそいつがリーダーだって話ですよ。お兄さん旅人なら気をつけてくださいよ。」

 軽く会釈し店から離れ、エックスは思考を巡らせる。

 (十中八九あいつらだな・・・あちこちでだと?いったい何のために・・・。)

 「そろそろ日が暮れる、シエルを迎えに行くか。」

 歩いて数分後、図書館のある通りに差し掛かったところで何やら騒がしい声に気づく。

 見れば図書館の前に人だかりができていた。

 「何だ?・・・おい、すまない。何があったか教えてくれ。中に連れがいるはずなんだ。」

 野次馬の一人を捕まえて尋ねた。

 「ええ!?そいつは大変だ!実は図書館の中がおかしなことになってるんだよ!よくは知らんが。出てきた人によるといきなり道がわからなくなったり、妙な声が聞こえたりして・・・って、あんた!やめときなよ!騎士団が来るまで・・・。」

 返事もせず。エックスは人ごみをかき分け、明かりが消え、薄暗くなった図書館へと入って行った。




 ・エックスが何を見せたかは企業秘密・・・。(てか、あんまり考えてないだけです)
 
 ・今回に来てようやくシエルの天然ボケがかけました。満足、満足・・・。

 ・不思議なダンジョンかい、と思った人。大正解です♪
メンテ
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