icon シオンタウン小夜曲

日時: 2007/09/23 17:53
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

 −Thema−夢の誘惑に駆られて

 愛しているから、愛しているから
−『壊したくて』

 私は私のすべてを賭けて

 あなたを空へ解き放した

 それなのに、

 私がいなくても 平気なあなたがいる

 「許せない」
 やるせなくて、
 だから。夢の誘惑に駆られて。

・・・・現実と比べたら 笑い話にもならないけど
いつか実現するの・・・・

 扉は開かれた
 賽は投げられた だから。

 愛したくて、愛したくて
――「夢であなたを葬るの」

              −「シオンタウン小夜曲」
。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^ +*+‥

初めまして、自分アメジストと申します。
といっても本当は2回目ですが前作は失敗に終わってしまいました・・・
なので今度こそは!とHNも改め小説を書かせて貰おうと思います。
よろしくお願いします。
。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^‥+*+‥。‥+*+‥^ +*+‥

>>【Entrance a man introduction 主な登場人物紹介】

>>【鬼塚華菜 Hanna-Oniduka】
SEX:FEMALE    シオンタウンの巫女。 
AGE:17      何事にも冷めた態度で年不相応な 
BIRTHDAY:3.5  絶世の美女。

>>【二ノ宮聖 Hijiri-Ninomiya】
SEX:MALE     ハンナの幼馴染み。
AGE:19      腕の立つサイキッカーで
BIRTHDAY:12.28 地下組織“cadusyas”幹部。

>>【香椎沙羅 Sara-Kasi】
SEX:FEMALE    タマムシの一流女用心棒。
AGE:18      巫女の護衛という半永久的な指令で
BIRTHDAY:5.13  シオンに移り住む事に。

>>【香椎郁斗 Ikuto-Kasi】
SEX:MALE     沙羅の弟。同じく一流用心棒。
AGE:16      古代遺跡に興味があるらしく
BIRTHDAY:1.14  何故か“cadysyas”の仲間入りを果たした。
メンテ

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Re: シオンタウン小夜曲( No.1 )

日時: 2007/09/24 19:57
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

少年は歩いていく
 少女が唄い終わるまで
 


 T.紫陽花のホ短調
 
 月曜日午前2時30分―ジョウトから入手したポケギアが表示している。

 (―約束の時間か―)

 少年―二ノ宮聖<ニノミヤ ヒジリ>は夢から覚める。
覚醒されて直後、全身に強張りと火照りが現実を誇示してきた。冷えた掌でバッグから残りわずかのミネラルウオーターとペンライトを取り出す。
 首筋の突っ張りを治しながらぬるくなった“シロガネ天然水”を飲み干した。 


 (ラジオでも聴くか・・・・・)
 電子機能のラジオに切り替えチューニングをいつもの番組に合わせようとしたが、失敗した。
 寝起きから不快な機械音を最大ボリュームで聴いてしまう。

 (ああ、そうだ―)
 念を推してセットしたアラームに急かされて洞窟を抜ける―
 (もう此処は・・・・・)



 「シオンタウン・・・・・・・・・」
 


 彼は不意に出た言葉を噛みしめる。
特に久しぶりの帰郷というわけでは無いのに。
 

 創世記に名を残す街、シオンタウン。
 その中心核のシオンの塔。
 高架線の影一つ無いどこまでも黒い空。
 薄紫を基調とした民家はどこか寂しげで。
 そしてその奥に聳えるあの屋敷も。
 
 どこまでも続くあの静寂が―
 
 「もう目の前だ・・・・・・」
 
 何故か街灯がまぶしく感じる。あんなに儚い光にさえ聖は“力”を見出す。理由は明白、    



 “此処がシオンだから”。



 (とうとう帰ってきた・・・・)
           


 「殯<モガリ>の街に」

 掠れた声でそう呟く。
 風に乗って言霊が彼女に伝わるように。
 何よりも“俺に”。

 (待っていてくれ・・・・・)
 言霊を追いかけるかのように無意識に聖の足が動く。夜道とはいえ、故郷への道は長年歩き慣れてきた。山岳地帯には不向きなデザインの革靴でも急な岩肌を軽々と飛び越えていく。

 
 (“ハンナ”・・・・いや、)

 「“紫陽花の君”、か――」

 その肩書きにはとっさに笑ってしまう。
 紫陽花・・・・・このシオンには不相応な花、臨機応変な大輪。
馳せる思い、雨に秘め。その心知る夢朝露に来ゆ。そんな・・・・・・・

“花”
 
 丑三つ時、含み笑いをしながら、かの約束の女へと電話をかける少年をその女本人が見ていた。


                 
                         TO BE CONTINUED 
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Re: シオンタウン小夜曲( No.2 )

日時: 2007/10/01 16:21
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

此処は殯の街 東のシオンタウン 
混沌と虚無の ・・・・・“A node”! 

U.非凡な少女

 時刻は丑三つ時、月も雲も浮かばない空の下。
シオンの塔前、魂の通り道と名の知れる“霧生館”にて。

ガッシャーン!――――

瞬間にして切り裂かれた静寂と、飛び散るランプ。
そして転げ落ちたフランス人形。

―此処はベランダ―飛び散った破片は地面下のコンクリートに直撃し、円形に淡い光を創造する。人形は雰囲気のある椅子から転げ落ちた後、ドレスに刺さるガラスと軽い土埃をほろってくれる人間を待って絹糸の金髪を乱していた。

――真夜中の出来事、誰もこの喧騒の処理をするものはいない。
居てもいないのと同じだ――――少女、鬼塚華菜<オニヅカ ハンナ>。


―その少女はまるでそのフランス人形さながらの外見をしていた―



 闇に溶けるドレス、あどけなさを完全に消し取るかのように施された青のアイシャドー、街灯の微かな光までもを乱反射する黄金の髪。


 どれをとっても必ず人目に立つ宿命の容姿だが、彼女自身が影を纏っているせいだろうか。
―誰も自分から彼女の存在、ましてや気配に気付く者はいない―

―そんな彼女を人は“巫女”と呼ぶ。


そしてその巫女姫ハンナはこの霧生館の主である―従ってこの騒動の“発端人”。

 だがハンナはガラスを片付けようとせず、親指の爪を噛んで吹き出る焦燥を抑えるのに専念、といったところだ。

 
 ―別に片付ける必要など無い――

ランプは火を消してあったし、人形も朝には自分で起きあがり、――

――破片もいつか風が一掃してくれる・・・・・・・それにしても、


(遅すぎる・・・・!)


ハンナは幾度も部屋の中の柱時計を顧みている。


 部屋の中にはダブルベッド、革張りの青いソファー、華奢なガラス張りの机、色が微妙に違うクローゼットと一般人には解読不可能の文字が羅列する古文書の並ぶ本棚、床にそのまま置かれたLDプレーヤー、そしてカーテンは緋色。

全てカントーが誇る一級品ばかりだが、ちぐはぐな、どこか殺風景な部屋だった。
 柱時計が指した時刻は午前2時31分。
 そして半の鐘が鳴るのと同時にポケギアの呼び出し音が鳴り響いた。

「やっと来た・・・・」

 ハンナは手すりに置かれたポケギアを少々荒っぽく掴み外線ボタンを押す。耳を近づけると、ズバットの鳴き声と聞き慣れた靴音が聴こえる。

 (・・・・・またか)
 
 ハンナは内心でそう呟かずにはいられなかった。
 この無言電話は今に始まったことではない。むしろ肉声が出てきた事の方が五指に余る程だ。
 
―まるで“私”に何かを促すこの靴音も―
  
 バァーーン!!

 
 黒い破片、叫ぶ機械音。
 
「バッカじゃないの」
 
 逸る気持ちが腕に先走った。
 表情には出さないが自分でも驚いてる。気付いたらポケギアはコンクリートの下・・・・・。

 ・・・

「バカはお前じゃねーの?“ハンナ”」
 
 不意に襲う気配―聖が下に。
 時刻、午前2時37分。



                   TO BE CONTINUED 
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Re: シオンタウン小夜曲( No.3 )

日時: 2007/10/10 17:24
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

 幼い頃は毎晩抜け出して天体観測
今見てるのは迷える魂


V.ゆりかごから墓場まで
 

「・・・・・遅すぎる」
「五月蝿すぎる・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・っ」

 両者つのる焦燥を解放し、どちらからともなく吹き出す。
 永遠と紙一重の値、三秒の沈黙。けして漂う空気は重苦しいもの
ではない。

 穏やかな、全てを無にするこの感覚。
 二人は何よりも重んじていた。



 “感覚さえあればいい、命あるかどうかなんて関係ない”

 

  この言葉を中心軸として二人は価値ある生涯を紡ぎ出してきたのだから。

「・・・・・行くか?」
「勿論」

 唐突にハンナは慣れた手つきで手すりの上へと躍り立つ。
 聖のペンライトが彼女のシルエットを実物よりも鮮やかに映し出す。
「受け止めなきゃ許さない」
「相棒の腕を信じろよ?」

 ほのかに頬を上気させたかと思うと一歩前へ、苛ぐ空気の中へとハンナは飛び立った。
 天つみ空、見事に弧を描く。引き裂くといった表現が相応しいかもしれない。

 そして予言通り、聖の両の腕はハンナの急降下した躰を捉えた。
「おっと」と風邪声に出ただけで、ハンナの腰の位置が丁度肩に収まる。
 いつだったか体重30sのライチュウを肩車した経験が聖にはあるが、鼠も少女も彼の肩には余裕で抱えられた。

 勿論、ハンナの場合は上がりきった呼吸を整え、後は自主的に降り立つ。
 聖の肩をバネにするものの、あまりにも軽やかに着地するハンナを見ては“羽が生えているのか”と、幾度も問いたい衝動に駆られてきた。

 しかし、実際にハンナが所得する術は――――


「それで?今夜は何が逃げたんだ?」
「ウツボット。の、“残骸”」

 ある一句だけ、異様な情調に包まれて響く。
 ハンナは瞼を閉じる。そして開ける。臨まれた世界は180度色彩を変えられている。
 聖の反応も待たずに―――

「感じる・・・・・」
 
 言葉の代わりに迸る上気、瞳の持ち主が替わり始める―

(たれぞ、呼んでる・・・・・)
 
 沈黙の中、傍観者の聖は代替の瞬間に立ち会った。
 現在此処に佇む女は――――――――――――――

 “魔女”

 幽暗にハンナの姿は熔けてゆく。
 ドレスではなく、躰全てで。



            TO BE CONTINUED
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Re: シオンタウン小夜曲( No.4 )

日時: 2007/10/25 17:34
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

 希望の香りで噎せ返る
空を仰ぐのが怖い私
 
W.二人の女

 霧生館の屋根の上、
 聖は遥か向こう、七色にきらめく夜空をその冷めた目で仰いでいる。

(あそこはまだ昼か・・・・・)

 その方向、“タマムシシティ”――


 カントーの大都会、タマムシ。
 眠らない街とはよく使い古された言葉だが現実のところは――華やかなネオンビルに蹴飛ばされ、今は昔の廃ビルへと逃げ込み、行き着く先は怪しげな大企業・・・そこで哀れな人生に別れを告げた者を何人も見てきた――
 
 弱冠19歳での“cadusyas”幹部、聖は。


 だが“彼”は“彼等”を哀れみはしない――あの“混沌”の中にいた者は元来の道を辿っていればああはならなかった。
 逆に言えば、

(俺も、この道に来なきゃこうはならなかったような・・・・・)

 そのようなことに所思を動かしながら聖は“シオン墓地”へと向かっていく・・・・・・・

 
 ・・・

(―感じる・・・・・・・)

 季節を忘れた、古い墓石。
その上空に潜む闇。“魔女”の呼吸に比例して空間をねじ曲げ、その姿が醸し出される。

(あれは、) 
 
 夜風によって次第に風媒される闇。熔けたモノが再び輪郭を表す。
 その正体を“魔女”は捉えた。

(此のコはまだ・・・・・死にきれない・・・!)

 ――“此のコ”が宙へと躍り出る。街灯の下で既に実体化したその躰を晒しだした―――


 ―――“ウツボット”。


「誰れぞ・・・・怨むの?」

 “ハンナ”はほんの呟いたに過ぎなかったが、その声は墓場中にどよめいた。
 

「誰を・・・怨むか?」
 赤い瞳に刺されて、困惑するウツボット。
“睡郷の魔女”の説きを聴く耳はあれど、彼女と語らう術を持たない。


 ただ、ただ、断末魔。

(マズイ・・・・・・・・・!)

 その実、“魔女”は魂を説き伏せようとも、浄土させる力は有らず。
 ハンナ独りではこの場を鎮めることは皆無だ。その力は――

(――聖が・・・・・・)
 

 すっかり興奮したのか、もはやウツボットは何も聞き分けられぬ状態に逸していた。
泣き叫び、周囲前後の墓を破壊し始める。生き地獄。

(早く――覚醒せよ、“デーレ”・・・・・!)


                       
                         TO BE CONTINUED 

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Re: シオンタウン小夜曲( No.5 )

日時: 2007/10/27 10:57
名前: アメジスト
情報: catv047-130.lan-do.ne.jp

 覚醒せよ
白い壁は壊された
         
X.少年が神に変わる瞬間<トキ>、

 後日更新します・・・
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見るな( No.6 )

日時: 2012/04/30 17:45
名前: キタコレ
参照: http://www.e29.mobi/
情報: 168.241.240.49.ap.yournet.ne.jp

逝ってよし+.(・∀・).+♪ http://www.64n.co/
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風俗本番( No.7 )

日時: 2012/08/28 13:26
名前:
参照: http://sns.b8y.in/
情報: 64.112.3.110.ap.yournet.ne.jp

私を満足させてくれる男性様を募集しています。(〃▽〃)★ http://fgn.asia/
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