alt Re: えるえるえ〜る ( No.20 )

日時: 2007/05/09 13:51
名前: OKI

第11話「名指し」

「見事でした・・・」
「え〜・・あ〜・・?何が?」
ぶっ倒れた後俺とロリロリは闘技場の控え室で休んでいた

「私の・・・超音波攻撃を防がれるとは・・・」
「ちょ・・・チョウオンパ??」
「はい・・・私の声は超音波そのものなのです・・・ですから、普通の人の耳には聞き取りにくいのです・・・」
「あ〜・・・え〜・・?そうなんだ・・・」
正直信じられないけど・・・ウソつくような娘じゃなそうだからな〜・・・それにウソならもっとマトモなの考えそうだしな〜そもそもウソつく事すら意味ね〜状況だしな〜

俺は信じる事にした・・・まぁ実際は納得しといたって感じだ

「爆音・・・ソレで私の麻痺音波攻撃を防ぐとは・・・アレは・・・単なる捨て身の自爆ではなかったのですね・・・」
「え〜あ〜・・・」
え〜とつまり・・・俺の何も考えずにやった捨て身の自爆の大きな爆音で、音を聞き取る能力がすでに麻痺していたっ
だから麻痺音波攻撃が通用しなかったっという事らしいな〜
う〜む・・・勝てた要因は『食らった演技して油断させた』のと『偶然=運』だったワケだな〜

「あ〜いや〜わりぃ狙ってねぇんだわコレが」
「えっ?・・・偶然だったと・・・?」
「おぅよっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・」
自信満々で俺は答えた
ロリロリは期待を裏切られ落胆してため息をもらしていた・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「やっぱ魔法の力ってのは偉大だな〜」
治癒魔法の力ですっかり元気になった俺達はチャンピオンに勝った賞金で一日遊ぶ事を提案した
歩もロリロリもソレに賛成してくれた、俺はしけた賞金6万円を手に入れて3等分の2万を歩達に手渡した後、『各自単独行動』案が出した、ソレも皆が採用、んで今に至る

「さぁ〜てナンパすっぞ〜ナンパ〜っ!!」
チャンピオンになったんだっご利益ありまくりだっろ〜ナンパし放題〜成功し放題〜
って浮かれ気分で熱くなっていっていた俺に・・・

「キャッ・・・・あわわっ・・・・」
ドサドサドサドサドサ〜
・・・・熱冷ましさんが現れた・・・

「あわわ・・・」
無数のファイルみたいなのを地面にぶちまけている・・・
見た所黒いローブをまとった女性のようだが・・・聖なるオーラらしきもんが感じられる・・・なんとなく教会な人のような感じだ

「大変そうだな?」
「えっ?あっスイマセン、今すぐ拾いますんでっ!」
ローブをまとった女性はとてもマジメそうなメガネっ娘だった、そしてなかなか可愛かった・・・けど、こういうタイプって案外・・・アレなんだよなぁ・・・

「手伝うよ」
「えっいえっいえいえいえ結構ですっ!私の責任なんで私がちゃんと責任を取りますっ!ですからっ!手を借りさせるよう・・」
あ〜やっぱなぁ〜こういうタイプだったか〜ホント厳格っていうか扱いづらいっ!つ〜かなんつ〜か・・・
何かまだ言っていたが、俺は半分以上聞き流す事にした

「ですのでっ!私が拾い集めます」
話終わったようだな

ドサドサっ
「アッ」
拾ったものをまた落とす・・・ソレをまた拾おうとすると・・・
ドサドサドサっ
「ワッ」
ドサドサドサ
「キャッ」
ドサドサ
「アァ」
ひたすらに落ちては拾い落ちては拾うの繰り返しでグルグル高速回転している・・・この人・・・
天然タイプだ・・・

「・・・はぁ、俺拾うの手伝うよ、このままじゃぁバターになっちまいそうだからなぁ〜」
「えっ!?いえいえっ!ですからっ」
ドサドサっ
「あっ」
「あ〜・・いいから俺に任せとけよ、こう見えても俺はチャンピオンだぜ?」
まったく関係ないけどな・・・
そんなこんなで俺は全部拾い集めてやった

「これで全部か?」
「はい、・・・だと思います」
・・・だと思うかよ・・・まぁいいか、別に

「あの・・・」
「ん・・・?・・・あっ」
あっやばいっ!たぶんこの後・・・

「あっ・・有難う御座いますっ!!」
ドサドサドサドサドサ〜〜っ
「あ・・・」
「・・・あぁ〜あ・・・遅かったかぁ・・・」
俺の予想は的を射ていたし、現実に起きた、『礼した時にまたファイルをぶちまける』という予想は予言になった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結局この後、また『全部拾い集める』行動をするハメになった
しかも、通算4回・・・

「スイマセンっ」
ガッ!!
「あぶねぇ〜かがむなよな〜またぶちまけるぞ?」
俺は屈みそうになったローブメガネっ娘の頭と拾い集めたファイルを抑えた、何度もこれで面倒な事になったからな〜回避術という名の学習能力って奴だ

「有難う御座いますっ」
ガッッ
「あわっすいませんっ」
ガッッッ
・・・あぁ・・・コレ何回繰り返せばいいのだろうか・・・あっそうだっ

俺は名案を思いつきマトモに話を進める事ができた・・・

「ファイルここに置けばいいのか?」
俺の名案は『ローブメガネっ娘の変わりに持って運んであげる』という事だった
俺は指示通り、ファイルを運んであげた、ついた行き先はどこぞの教会みたいだ

「はい、スイマセン・・・わざわざ運んで頂いて」
「いや、いいよ、気にせんでいいからな?」
「いえ、そうはいきま・・・・・・・・・・・・・・」
・・・長くなりそうなので聞き流しておこう・・・

ズズズっ
「あのさ〜あのでかい絵ってなんなのよ?」
俺は『運んだお礼の紅茶とお菓子です』を食ったり茶をすすりながら、教会の真ん中にズドンと置いてあるでかい絵を見た

白い大きなマントを着て背中を向けている男性が見える、その男性の頭上には大きな隕石のような赤い球体が浮いている、ソレから守られるように女性が何人か佇んでいる絵のようだ・・・俺はソレを指さした

「えっあの方をご存知ないのですか?」
「悪ぃ、俺この世界の事詳しくねぇから」
「えっ・・・?」
「異世界のもんなんだよ、俺」
「えっ・・・・・?えっ・・・・・?」
う〜ん・・・いくらなんでもストレートすぎたか?

「あ〜悪ぃ!俺、実はさ記憶喪失なんだよ!だから、ここはどこ?俺様はフーアーユー(誰ですか?)なワケなんよっ!」
ひどい言い訳だな・・・我ながら見事にヒドイなこれは・・・

「あ〜・・・そうだったのですか〜そうとも知らずスイマセン」
うわっ信じちゃってるよっこの人っ!!
う〜ん・・・『信じる者は(足元)すくわれる』って奴だな

「では、説明しますね・・・あの方はこの世界を救った神と呼ばれている程の者なのです」
「神様ねぇ・・・」
俺の元いた世界とは大分イメージ離れてんなぁ・・・

「あっ神と言っても英雄っていう方が正しいかもしれません、あの方は人間ですから」
「人間?はっきり人間ってわかってるのに『神』なの?」
「はい、皆が『神』としてあの方を崇めているからです、」
「あ〜・・・それで『神』になったワケだ」
「はい、そういう事です」
「ふ〜ん・・・んでその神様は一体何をして『神』になったんよ?」
「世界を滅ぼす程の強力な魔力から世界を守ってくれたのです」
「強力な魔力ねぇ・・・それってあの隕石のような浮いている赤い球体?」
俺はさっき指指した絵に描かれている赤い球体を指さした

「そうです、あの強大を魔力をたった一人で受け止め世界の崩壊を守ったのです」
「ふ〜〜ん、それは確かに『神』というよりかは英雄だな」
「やはり、そう思いますか?」
「まぁな〜けど、皆から『神』言われているんなら『神』様だな」
「まぁ、『英雄』と呼んでも『神』と呼んでも問題ないのですけどね」

ズズズっ
俺は紅茶を飲み干した
「紅茶おかわりっ」

「はい、少々お待ちを・・」
「あっそのまえにさ」
「はい?」
そういえば肝心なの聞き忘れてた

「あの神様の名前は何て言う名?」
俺はさっき指差した絵に描かれた『神』と名指しされた人物に指さした

「あ〜スイマセン言い忘れてましたね・・・あの方の名は・・・」

「エルエルエール様です」
「えっ・・・えるえる・・え〜る?」

続く


*今回でタイトルが出ました、次回はえるえるえ〜るの意味が明かされます
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