alt 契り合い【千切り合い】 ( No.15 )

日時: 2006/11/30 16:39
名前: 赤山なん:A

例えばゲーテは彼らしい独善的かつ哲学的な価値観に基づいて音楽という一個体の概念に
未来に残る名言という形で評価を下している。
例えば切り裂きジャックでさえ人を殺めることに全てを集中させた頭の片隅で音楽という
理念にもしかすれば殺人的ベクトルからはじき出された評価を下している……だろう。
ならば新堂美由紀は彼女独特の価値観に基づいて現代音楽という一つの存在に
LAMP OF BIRDを盛大にもしくは極端にあるいは
究極に愛好することで思念を表現している。
とりあえず、なんだかんだでLAMP大好きなわけで。
そして今日はLAMP OF BIRD、12thシングル
「なみだの故郷/蒼い空を見なかった」がリリースされる日ということで。
「アビス/last shot」以来、一年振りのシングル。
この日、全国のファン達は久しぶりの音源発表に喜び、最寄のCDショップへ
足を運ぶのである。

新堂美由紀もその中の一人だった。

彼女は今、CDショップに向けて出発、自らが一人暮らしするマンションを出、
道中の道路沿いの桜並木の道を歩んでいるところだった。都会と言うほどでもないが、
桜の美しさを削らない程度の町並みではあった。
白いスカートに青色のキャミソールと小さなバッグ。
日常通り、大地に突き刺さるような垂直な角度に真っ直ぐになった黒髪を纏い、
春の陽気が目一杯散らばる中、桜の花びらが綺麗に舞う中を
意気揚々と歩く彼女。表情こそ何一つ変わってはいないが、やはり心情は普段
とは違う感じなのだろう。と同時に鳴り響くのは着うた。

僕らの 傷は癒えた後に 穢れた 理由に
    十字架を立てるのが 生まれた意味となる 

美由紀は立ち止まらずに歩いたまま、バッグの中から真っ白なケータイを取り出す。
こっちの着うたは、電話のほうだ。
着うたがいつのどれとか、誰の何とか、言う必要はもう無いだろう。
彼女はケータイを耳に当てた。

「もしもし?」
「やっほー、みゆちん」

VS楠 真央。

「どうしたの?」
「えっとさー、CDショップに行くなら、買って来て欲しいものあるんだ、
あ、勿論お金は後で返すから」

……何故、真央は美由紀がCDショップに行くことを知っているのか。
恐らく美由紀の性格的特長と、彼女の趣向に合致した団体の大きな動作が
本日に生じたことが論理的に肯定された原因なのだろう。
そのことに美由紀が気付かないわけない。

「んー……何を買ってくればいいの?」
「……えっとね、LAMPの……────を買って来てほしいんだけど……」

    +  +  +

自らの大学の門をシカトして、そして大学の敷地にほど近いCDショップへ。
そこそこの市街地ではあり、かなり人は多かった。ニューシングル発売日云々ではなく
音楽関係の店が人の通りが多い場所にあれば当たり前のように隆盛する。
ショップの店頭はニューシングル、ニューアルバムの宣伝広告が
縦横無尽に踊っていた。メジャーなバンドや歌手のポスターや仕入れの知らせが
貼り付けられた中、やはりLAMP OF BIRDのポスターもあった。
「なみだの故郷/蒼い空を見なかった」。きっちり貼られている。

美由紀はショップの中へ入る、と、そこには見慣れた人がいた。

「あ……────」





=======

まず一つ。
更新遅れて申し訳ない。
本当に申し訳ない。

もう一つ、稚拙でごめんなさい。本当にごめん。

真央が美由紀に頼んだモノ、
美由紀がショップで会った人は伏線という形です。
俺以外の4人が更新する際、回収してもらっていただきたい意図
があります。なければ自分で処理しますね。
メンテ

alt 天然ぼけらー☆ ( No.16 )

日時: 2006/12/05 21:32
名前: 桜姫りる  <cerise_o6x6o@yahoo.co.jp>
参照: http://o6c6o.blog.shinobi.jp/

 大学からも近く、自宅からも近い――そんな場所にあるCDショップに志保は向かっていた。
 温かめの日に照らされているが、服の色はほとんど黒で、白いレースに埋もれていた。
 俗に言う、ゴシックロリータである。
 服に合わせたのか、髪型も普段とは違ったもので、サイドポニー風に纏めている。

 顔も上の上と言っても過言ではない。
 彼女は自然と人目を引いていた。

「ねぇ、祐介。LAMPの新曲って名前、何だっけ」

 そんな視線に取り合わずに、志保は隣を歩いていた祐介、と呼ばれた男性に話しかける。
 こちらも志保と同じ赤みの掛かった茶髪だ。

「なみだの故郷≠ニ蒼い空を見なかった≠ウ。一年振りのシングルだぜ」

 身長差が十五センチほどある二人なのに、どうしてかお似合いである。
 志保の隣を歩いていても、様々な意味で違和感の無い男だった。

「でもアビス≠ヘ越せないと思う」
「聴いてもいないのに断定するなよな〜」

 淡々と述べる志保に慣れているらしく、苦笑してぽん、と頭を叩いた。
 それでも相澤 志保は何も言わずに歩いていた。


   *   *   *


「……流れてるね、なみだの故郷=v

 目当てのCDショップに近づくほど、はっきりと聴こえてくる曲。
 歌声と曲の雰囲気から、志保はLAMPの曲だな、と確信したのだった。

「いい感じだな」

 祐介が『これなら負けないだろ?』という風に笑った。
  が、志保は普段通りの調子で言う。
 
「でもアビス≠ヘ越せないと思う」

 お約束ではあった。


 自動ドアが二人を店内へと導いた。真正面に、本日発売のLAMP OF BIRDの12thシングル、なみだの故郷≠ェ隙間も無く並べてある。
 デコボコとしたCDの山が、売れ行きを示していた。
 志保と祐介の二人は、開店から一時間しか経っていないのに凄い売れ行きだ、と改めてLAMPの人気さを知った。

「流石LAMPだな」 祐介はすっかり感嘆している。志保も、満更では無い様子だ。 「うん」

 ウィ――ン、
 自動ドアが開いて、再び客を導く。その人は真っ直ぐにこちらへ歩いてくると、CDを手に取った。
 レジへと向かおうとする志保の顔を見るなり、その人は『あっ』と驚いたように声を上げる。
 白いスカートに青色のキャミソールと小さなバッグの、その人に。
 志保と祐介は声を聞いて振り向いた。
 そして志保も、その人物に気づく。

「奇遇、ではありませんね、新堂先輩」

 にこりともせずに言う、志保。
 新堂先輩、すなわち新堂 美由紀なのだが、この態度だからと言って決して美由紀が嫌いなのでは無い。
 美由紀も志保の普通がこれであることが分かっているはずなのだが、当然ツンツンしてしまう。

「だから何よ」
「今日はLAMPの発売日ですし。会うとは思っていませんでしたが、買うとは思っていました」

 普通、強烈な美由紀の一言で怯える一回生なのだが、志保の場合ではそうはいかなかった。
 美由紀は真央にからかわれているときとは違う歯痒さを覚える。
 しかしこちらは、どちらかというと嫌悪も含まれていそうな気持ち。

「私もあなたと会うとは思っていなかったわ」
「そうですか。私もLAMPは結構好きなので」
「へ、へぇ」

 無感動そうにCDを手に持っている志保から聞く台詞じゃないな、と美由紀は内心思った。
 (美由紀も実はそうなのだが)少しも嬉しそうな顔をしていない。

 二人の間に沈黙が流れたとき、美由紀は志保の隣にいる男性にようやく気づいた。
 待ちくたびれているわけでは無さそうで、むしろ美由紀と志保の対話を楽しんでいるように見ていた。
 真央ほどでは無いが、その系統の性格なのだろうか。

「そこの人、志――あ、あなたの……?」

 美由紀は声を潜めて、志保に訊ねる。
 まさか、と少しばかりの期待と、性格上、明らかに吊り合わない二人がどうして、などと勝手な疑問は膨らんでいく。
 その期待、疑問を叩き割って、志保は答えた。

「兄です」
「 、 え?」

 本当に予想外の展開だった。
 似てる、と言えば似てるのかもしれない。しかし性格は正反対に近いだろう。
 しかしこの志保が冗談などを言ってからかうはずも無く、信じがたいが事実は受け入れる。

「あ、俺?」

 美由紀がものの数秒見つめていたので、ばったりと視線が合ってしまった。
 急いで逸らすも、気づかれていたようだ。

「祐介って、そんな風に見えるのかな」
「何がだ」
「こんなとこに、こんな年齢が二人で歩いていれば、誰だって勘違いするわよ」

 呆れた顔をして美由紀はため息をついた。
 きっと志保なら勘違いされても否定はしないのだろうが。

「そういうものなのでしょうか」
「そういうもんなのよ」

 いつの間にか歯痒さが消えていたような気がする(美由紀談)。
 クールで完璧だと思っていた志保だが、何気なく天然な部分もあったらしい。
 意外だったものだから、美由紀は躊躇い無く言わせてもらった。

「あなたって結構ヌケてるのね」

 二回ほど瞬きをして志保は小首を傾げた。
 ぷっと、祐介は吹き出した。
 それを見た美由紀も、呆れ顔ながらも少しだけ笑った。


**+後書き+**

本当はこの後の設定もあったんですが、会議不足だったし矛盾点が出てしまいそうなので留めました。
丁度良い(?)中途半端な部分で終わってると思います。謎

待たせてたクセにゴメンナサイ、和尚さん次どうぞ。
メンテ

alt 余計なことはしすぎるほどいい ( No.17 )

日時: 2006/12/12 13:10
名前: 和尚 ◆ZbYYEnDztE  <shoutbravo@hotmail.co.jp>
参照: http://d.hatena.ne.jp/mach-3-wheeler/

  「愛はコンビニでも買えるけれど、もう少し探そうよ」って歌があった。
 確かにその通りである。服はウニクロでも買えるけどもう少し探したほうがいいのである。

 すなわちこれは真理である。と、今日の圭介は感じていた。
 彼の身体は行きつけの中国産衣類が並ぶ量販店を華麗にスルーしながら、スーパーと鮮魚店に挟まれた近所の古着屋へと吸い込まれていった。


 圭介の家から歩いて五分ほどのその古着屋は、品揃えが特にいいわけでもなく内装に凝っているわけでもなく、雑誌にも紹介されない小さな店だった。
 なぜか入り口にかかっている、カツオマークが入った錆色のすだれを圭介が潜ると、唯一の店員であり店長である後藤田さん(34♂・独身)の目が輝いた。

「何をお探しですか? 何をお探しですか?」

 なんで二度言うんだろうか、と圭介は疑問に思ったが、この際聞かないことにした。
 それにしてもこの後藤田さん、作業用ツナギにエプロンといういでたちである。服屋というより土木工事界のファッションリーダーのようだ。

「服…を」

 言ってから圭介はしまった、と思った。服しか売ってないところで『服…を』とか言ったら意味がわからない。急いで訂正する。

「とりあえずこういう感じのを、さ、探してるんですけど」

 昨日某巨大掲示板のファッション板は『脱ヲタスレ』で恥をしのんで相談し、自称ファッション上級者たちに頂いたありがたい脱ヲタアイテム一式(かなりアバウト)を書き込んだメモを圭介は手渡す。
 後藤田さんはメモを読むと、見かけの怖さとは裏腹ににこやかに服(脱ヲタアイテム)を探し始めてくれた。
 メモの内容は『とりあえずジーパンはちょっとダメージあればいいよ』等の超アバウトなものであったが、後藤田さん(35♂・独身)は時に独断で、時に圭介の希望を取り入れながらわかりやすく手ほどきしてくれた。ちなみに年齢が増えているのはつい数秒前が後藤田さんが35年前に誕生した瞬間だからである。

「そういや兄ちゃんいいTシャツ着てるな、AEROSMOOTHだろ?」
「あー、はい、えっと、これ来日ライブで買ったんです」
「俺も物販並んだんだけど売り切れてなぁ」
「そうなんですか」

 意外と後藤田さんと圭介の音楽の趣味は合ったらしい。ちなみに圭介のTシャツ所持比率はウニクロ:ライブ物販=2:1である。
 後藤田さんのロックとギターに関するウンチクは凄く、圭介も懐かしのへぇボタンを連発せんばかりの勢いで話に聞き入ってしまった。実際、後藤田さんも脱ヲタの気概溢れる圭介を気に入ったらしく、「今度見に来いよ」と酒臭くてふちが汚れた、ライブハウス(友人経営らしい)のチケットを渡してくれた。
 が、出演予定のバンドの欄が『アスファルター〜工事隊〜』『土木の極み』『ベース、ドラム、ドリルのスリーピースバンド! 突貫隊』などの言葉で埋め尽くされていたため、圭介はやむなくやんわりとお断りすることにした。


 その後もしばらく雑談した後、脱ヲタアイテムを買い、店から退場していく圭介の顔は清々しかった。
 春の陽気が熱いくらいだったので自販機でスポーツドリンクを買い(スポーツをしないのにスポドリが好きな人は多いが、圭介もその一人だった)、圭介はその足で駅前のCD屋に向かった。
 CD屋という呼称について言えば、圭介はあえてCDショップなどという日本語の精神の衰退を感じさせる言葉を使うぐらいならハラキリする主義だったに違いない。それは『服屋』などにも表れているはずだ。
 とにもかくにも、圭介は駅前まで久々に幸せな気分で歩いた。

 ――が、その圭介の無駄な黄金の精神も、CD『屋』に入ったところで、黒船を前にした下関砲台のごとく役に立たなくなった。
 圭介のよく知る相澤志保と、知らない長身の男が仲むつまじくCDを買いに来ていたようなのである。
 圭介はカップル恐怖症であった。どうしようもない絶望と不安と不公平感となぜ自分だけモテないのかという問いと暗黒とカオスとハラキリの決意とその他諸々が、突如圭介の胸中をフェラーリ・テスタロッサ最速ギアほどの速さで駆け巡った。

 ここは声をかけてはいけないんだろう、邪魔しちゃ悪い、と圭介は感じた。空気を読むのは意外と上手い。
 じゃあ洋楽の新規入荷の棚は見ずにさっさと帰るか、と圭介は猫背で入り口付近へと歩き出した。足どりは重い。
 店を出るまであと三歩、というところで、背中の方から少々クールさを帯びた美声が追ってきた。

「もしかして、日下くん?」

 新堂、先輩?











圭介が入ってきたタイミングの判断はまかせます
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alt シャットアウト ( No.18 )

日時: 2007/02/19 05:21
名前: クリス
参照: http://crystals.blog.shinobi.jp/

『っていう事があったんだ』

 時計の針は九時を回っている。
 楠真央は自宅の自室で、椅子に座り携帯電話を耳に当てていた。
 その対話の相手は、新堂美由紀。真央曰くみゆちん。

 用件は御使いの報告だね、と思っていた真央だったが、それに続くCD店での「事件」にかれこれ小一時間も話し込んでしまっていた。

 しぃこと志保にはお兄さんがいたんだとか。
 えぇ、本当に? 見てみたいな、志保ちゃんに似てるの? ううん、とか。

 圭ちゃんこと圭介もファッションには気を遣ってたんだとか。
 そういえばこの前もそんな雑誌読んでたっけ。マジ? とか。

『こんな偶然ってあるものなんだね』

 少し呆れているように美由紀の声がする。
 空いている手で髪を触りながら、思わず真央は笑った。

「あはは、でも必然かもよ。なんたってLAMPの新曲が出た日だもん。ね、みゆちん?」
『……なんで私に同意を求める?』
「でもなんか安心した」

 美由紀の一言は華麗に無視し、唐突に真央は言った。

「二人とも、普通にLAMPが好きそうみたいで」
『それもそうね』

 美由紀の声が少し笑ったように聞こえた。
 真央につられてしまったように、まるで思わずのように。

『それじゃ、アレは明日部室でね。切るよ?』
「ん? うん、ばいばいっ」

 何を焦っていたのか、いよいよ面白くなっていた電話は駆け足で切れてしまった。
 真央は通話時間を、髪を触ってしばし眺める。
 だが彼女にもする事がある。ぱたんと音を立てて携帯を閉じ、充電器に繋いだ。

「さぁて続きといきますか」

 真央は机の上に置いてあったペンを右手に納め、左手はリモコンを握る。
 地道なアルバイトで入手した、DVDプレイヤーだ。
 それをテレビに向け、指にて再生。

 映ったのは、機器のハードディスク面に録画した音楽番組。
 スタート位置は少し手を加えて固定してある。
 すぐさま話題の新曲、LAMPのなみだの故郷≠ェ流れ出した。

 イントロ、そして数々のリスナーを魅了する歌詞が始まる。
 ただし、真央は画面を見ない。

 ミッドテンポの曲に八ビートのハイハットがクローズで刻まれる。
 追うように、付かず離れず真央のペンが一息で五本の線の上を駆け抜けて行く。

 真央は楽譜を書いていた。

 また再生する。今度はハイハットの下にスネアのショットが添えられて行く。
 タムは高低を聴き分けるよりも、映像を見た方がどこを打っているか正確に判断できる。
 特に、いわゆるオカズと言う部分では、括りがバンドならドラムを映してくれる事も多いのだ。

 バンドスコアというものは、「当人監修」の物でなければ大抵は音大生が製作している。
 それはつまり、一定以上の素質とスキルがあればバンドスコアは簡単に作れてしまう事を意味している。

 体の奥を通り抜けて行く最も低い鼓動はバスドラム。感覚を頼りに真央は一つ一つを捉える。
 ペン先は迷わなかった。
 作業は不慣れの手際ではない。

「できたっ!」

 弾けたように顔を上げ、真央はペンを落としてガッツを作る。
 電話の前に書いてあった他のパートも併せ、真央の手製スコアは完成した。
 今のところは。

「あとはCDを聴かなきゃ」

 こういった系列の番組は、特に二番等を編集されてしまう。
 だが原曲は全く同じくり返しなどむしろ珍しい事だ。
 真央が書き上げたのはイントロに一番メロサビ、間奏、3Bメロサビ、アウトロといったところだった。
 今度は(音質は上がるが)映像が無いため、腕の見せ所である。

 楽譜を眺めながらもう一回だけ再生し、楽譜の出来を確かめる。
 上ずる唇は改めてLAMPの曲を味わっていた。

『LAMP OF BIRDの皆さん、ありがとうございました』

 進行役女性がテンプレートともなる一言で曲の終わりを伝える。

『続いては、一ヶ月前のヒットアルバムが未だ熱冷めないアイ――』

 ぷつ。

「……」

 真央は映像を止めた。
 カチコチと時計の音が耳に響いてくる。
 電源を切ったプレイヤーにデジタル時計が表示されると、いつのまにか十時を過ぎていたようだ。

「んーんんんんー♪」

 鼻歌で例の新曲のサビ鳴らし、真央は椅子から立つ。
 それから、入浴の仕度に衣服箪笥の引き出しを開けるのだった。



*F.O*

お待たせしました。
これぐらいしか手はありませんでした。
本音を言うとラストバッターが嫌いになってきました。
これきしを余裕をもって捌けないとは、実力不足だと思いました。
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