icon キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜

日時: 2011/07/26 14:19
名前: ゅん ◆1T2swboMiw
情報: p3060-ipbf2101sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp



登場人物


高野 信(タカノ シン)


高野 友梨(タカノ ユリ)


高野 龍也(タカノ タツヤ)



メンテ

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Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.1 )

日時: 2012/07/13 14:23
名前: ゅん
情報: p1060-ipbf906sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp


1話(友梨)



高校入学と同時に私は、妊娠が発覚した。


私は、2歳の時に父を亡くし
それ以来ずっと母子家庭で育った。

しかし、私の家には居候がいる。

信だ。

信とはたまたま同じ苗字で
2人と両親は、すぐ仲良くなったらしい。


信の両親は私の父と同じ工場で
働いていた。

しかし、私たちが2歳の頃
工場の石油が漏れ爆発し、信の両親と私の父は
爆発に巻き込まれ命を落とした。

それいらい信はうちで一緒に暮らしてる。

最初は友達だった。
でも気付いたら親友。

そしていつしか、恋人どうしだった。

信は、人一倍優しく責任感が強く絶対に嘘をつかない人だ。

私はいつしかそんな信に心をよせていた

幼稚園小学校中学校と同じ学校へ進み
高校入試。

私も信もだいたい同じようなレベルだ。

結局同じ高校へと進んだ。


私の母は、夜の仕事をしており毎日
夜はいなかった。

でも信と一緒だから寂しいなんて思ったこと無かった。

中学を卒業し、私たちはすぐバイトを始めた

信は、ガソリンスタンド
私は、カラオケ店

2人とも春休み中は朝昼働き夜は家にいた。

もちろん2人なわけだしそういう事はよくしてた…。

この日もそう…。


「アッ・・・ン・・・」

だけどその日は違った。


「友梨…。ゴメン。中に出しちゃった。」


そのときは、何がおきたのかわからなかった。
信は
もし子供が出来たら俺たちはまだ育てられるかなんてわかんない。
と言って毎回必ずゴムはつけてた。

「友梨、早くシャワー!」

よく状況が飲み込めないままお風呂場へ。

何回も何回も指を突っ込まれて洗われた

そのときのシャワーが冷たかったのを
よく覚えている。


メンテ

Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.2 )

日時: 2011/07/27 11:58
名前: ゅん ◆1T2swboMiw
情報: p3060-ipbf2101sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp


2話(友梨)


「どうしよう、俺・・・」


信が頭を抱えてしゃがみだした。


「なんでゴムつけなかったの?いつもならつけるでしょう?」


そう聞くと信はこう言った。

「わかんない。なんでつけなかったんだろ、俺。」

夜も遅かったし次の日もバイトだったため
今日は寝ることにした。

「友梨、ほんとごめんな。俺・・・」

「信。まだわかんないし、妊娠なんて何百何千何億分の1の
 確率なんだよ?必ず妊娠するなんてわかんないじゃん!
 気にしすぎも良くないからさ。」


大丈夫、大丈夫だよ。
そう何度も信に言った。

信はいつの間にかすやすやと寝ていた。

私はなかなか眠りにつけず、結局一睡もしないまま
朝をむかえバイトへ向かった。


それから、

1週間

2週間

3週間

1ヶ月

と、ただ平凡な生活を送っていた。


信もあれからあまり考えなくなり
私もあまり気にしていなかった。

私たちは、10日後に入学式をひかえていた。

よく考えると生理が1ヶ月と1週間きていない。
生理不順にはあまりなったことがないため
もしかして・・・。と思った。

私は不安になった。

そして信に言った。

「信・・・どっか行っちゃわないで・・・離れないで・・・」
「友梨、急になしたの?」

信は何回も何回も強く抱きしめてくれた。

その日の夜、信が寝た頃
私は友達の「綾菜」に電話した。

(もしもし〜)

「綾菜〜、久しぶり〜」

綾菜とは中学卒業いらいに電話した。

(ぉ〜。久しぶり!なしたぁ?)

彩奈は決して真面目ではない。
性格はサバサバしておりすぐなじめた。

「あのさ・・・妊娠検査薬って、いつから使えるの?」

(え?!なに妊娠したかもなの?)

「まだわかんないけどさ…。」





それから30分話した。

綾菜も同じ高校に行くため
入学式のときに妊娠検査薬を買いに行く
約束をした。

それから少し体調を壊した。

微熱が続き、頭も少し痛い。


そして入学式当日。

信と一緒に学校へ

信と綾菜と私は同じクラスになれた。
入学式中ずっと胃がムカムカしていた。

そして入学式が終わり信は違う友達と
私は綾菜と遊んでいた。

「友梨〜、体調どお?顔色悪いけど・・・」

「ん〜、なんか微熱続いてさ胃がムカムカするんだよね・・・
 風邪ひいちゃったかな?」

「・・・」

それに対して綾菜は何も答えてくれなかった。


そして私たちは薬局へ向かった。

メンテ

10万円( No.3 )

日時: 2012/04/26 02:53
名前: age
参照: http://gffz.biz
情報: 168.241.240.49.ap.yournet.ne.jp

べっ、べつにアンタのためじゃないんだからね!d(´∀`*)グッ♂ http://64n.co/
メンテ

Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.4 )

日時: 2012/07/11 13:04
名前: ゅん
情報: p1060-ipbf906sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp



第3話(友梨)


薬局へ入り検査薬の値段を見た。

「た、高い・・・」


「そりゃそうでしょ?」


まるで綾菜は自業自だ。
みたいな言い方だ。


1番安いのを手に取りレジへ。

「ねぇ、綾菜?」

「ん?」

「今日ずっと一緒にいてほしいな」

今は信といるより綾菜といたい気分だ。

「あたしはいいけど・・・。信はいいの?」

「いいの。今は綾菜といたい」

「・・・。わかったよ。うちおいで」


会計が済み薬局の外へ

まっすぐ綾菜の家へ向かった。


「おじゃまします」


「今日は誰もいないからゆっくりしてきな」


綾菜の家はしょっちゅう親が出張で
綾菜一人だった。


「トイレ、借りるね・・・?」


「うん。」


トイレへ座り尿をかける。


・・・。



ガチャ。



「綾菜・・・。私、おなかに・・・」


検査結果は陽性
妊娠していることを示す。

彩奈が近づいて、私の頬に
ビンタした。


「友梨、あんた馬鹿じゃないの??
あんたまだ15だよ?産めるわけないでしょ?
なんでこうなることを考えなかったの?

ばか!!!」



「・・・・ゴメン」


彩奈は本気でしかってくれた。
涙が止まんなかった。

「とりあえず今日は帰りな。
信とちゃんと話す。出来る?」


「・・・ゴメン」


ただ謝ることしかできなかった。


ローファはき、彩奈が送ってくれ
信の待つ我が家へ。


「友梨、もしウチに来たかったら
来ても良いけどちゃんと信と
話してきてから着来てね?
いつでも来れるように鍵開けとくから。」



「ありがとう」


綾菜と別れ、玄関へ向かう。
涙が止まらなく足が震える。

「た・・・だいま」


「お帰り〜友梨!同じクラスだね!!
・・・友梨?どうして泣いてるの?」



「・・・。信ゴメン。別れよっか」


これでいいんだ。
信まで犠牲に出来ない。

「なんで?俺、なんかした?
友梨いなきゃやだよ。」

「そうゆうとこがうざいの!!
もううんざり!早く自分の家へ
帰って!!」


「友梨・・・。幸せにできなくてごめん。
バイバイ」



そして信は出て行った。





メンテ

Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.5 )

日時: 2012/07/11 13:28
名前: ゅん
情報: p1060-ipbf906sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp


第4話(友梨)


ピッピッピ・・・

(ぷるるるる〜、はい)

「お母さん?友梨」

(どうしたの?)

「信と別れたの。私のお腹に赤ちゃんいるの」

涙が止まらない。

お母さんは帰ってきてくれた。

「友梨?お母さんも17であなたを産んだわ。
そして友梨と同じことをした。
お父さんと別れて自分1人で育てようとした。
でもね?子供にもあなたにも、パパが必要なのよ。

友梨がしたことは間違ってる。でも
友梨と信の間を選んできてくれた
赤ちゃんに罪はないのよ。

産んでちゃんと育ててちょうだい
それがあなたが今出来る親孝行よ。

お母さんも最善を尽くすわ。」


親って凄い。改めて実感した。


「ありがとう。お母さん。」

「学校の退学届け、明日だしに行きましょ」


この夜何十年ぶりにお母さんと寝た。



「友梨、友梨」

「おはよう、お母さん」


これまた何十年ぶりのお母さんの
手作り朝ごはんを食べた。

そして車で学校へ。
退学届けをだした。

「友梨ちゃん!」

「松井先生。」

「たった1日お世話になりました。」

「クラスの人たちに挨拶していってあげて?」


「はい。」



松井先生の後につき昨日入ったばっかの
教室へ。

「はい、SHL始める前に・・・」


「高野友梨です。今日をもって退学します。
たった1日でまだまだ高校生活楽しみたいけれど
私は・・・。」

忘れていた、信も彩奈も同じクラス
だったこと。

2人と目が合った瞬間
涙が止まらなかった。

「信、綾菜・・・ゴメン」


そう言い教室を出ようとした。


「待てよ、友梨。
俺なんも聞いてねえよ。
そんなに俺が嫌か?嫌いか?」

頭を縦に振る私。

「じゃあなぜ泣く?
嫌じゃねぇし嫌いじゃないから
泣くんじゃねぇの?
友梨・・・」


「信・・・あたしね?お腹に信との赤ちゃんいるの。
あたし産みたい。ちゃんと育てたいよ。」



「友梨。なんで言ってくれないの?
俺ってそんな頼りない?」

「そんなことない。・・けど信の人生
あたしに振り回されて欲しくないの。
いつかきっと後悔する。」

「俺は、友梨に出会うために生まれてきた。
友梨を命かけて一生幸せにする。
だから、俺が18になったら結婚してください。
友梨のママ、友梨を俺にください。」


メンテ

Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.6 )

日時: 2012/07/13 13:27
名前: ゅん
情報: p1060-ipbf906sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp


第5話


「お願いします」


そう言って信はお母さんに
頭を深々と下げた。

「信・・・」

「信、顔を上げて?
あなたはまだ15歳よ?
そんな未熟でまだまだ将来がある男の子が
そんな事を約束できるの?」


「はい。命に代えても友梨を守り抜きます。
だから僕に・・・」


「簡単なことじゃないのよ?」

「わかってます。」

「でもこの子のことを私よりも知ってる
信なら、安心できるわ。
友梨はもう1人の体じゃないの。
子供を育てるのにはお金も時間も
努力も愛情も必要よ。
今まで友梨を愛していた倍2人の事を
愛して、守ってあげて。

私の大事な娘だから。

あなた達のしたことは間違いだった。
世間にも何言われるかわからない。けど
子供には罪はないの。
あなた達を選んで授かった子供だもの。
今より全力でがんばってね。

ここにいる松井先生やクラスメイトも
あなたの宣言を聞いたもの」

「俺、正直どうしようって悩みました。
でも、大好きで大好きでしょうがないくらい
愛してる友梨との子供が出来て
すっごく嬉しくてたまんなくて・・・。

今よりもっと全力を尽くします。」


「信・・・。あのね私、強くないよ。
でも信がいるって思うと強くなれる気がするの
だから18歳になったら・・・いや、落ち着いたら
お嫁さんにしてください。」


「友梨、愛してる」


そうしてこの日、信も一緒に学校を辞めた。
家に帰り信とお母さんと色々な話をした。

夜になりお母さんは仕事へ、
信はあたしの傍をひと時も離れなかった。


「信、私ね。信の事すっごい愛してるよ!!
この子のためにもがんばろうね!」


「友梨、無理しないですぐ言ってね?
俺明日からいっぱい稼いでくるから!!」

そう言って私は信の横でぐっすりと眠った。




朝起きたら信はもういなかった。

「さぁ〜、バイトまで何しよっかな・・・」


つわりもあまり酷い方じゃなく
わりと落ち着いていた。


テレビを見たり、家事をしていたら
あっという間にバイトの時間になっていて
慌てて家を出た。


徒歩5分のカラオケ店

その日は混まなくて少しラクだった。

「店長、あの・・・」


「あぁ、高野さん。どうしました?」

伝えよう伝えようとするたび
意識が遠くなっていくのがわかる。


そのまま倒れてしまった。
メンテ

Re: キミとの記録。〜病魔と闘った2年間〜( No.7 )

日時: 2012/07/13 14:23
名前: ゅん
情報: p1060-ipbf906sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp


第6話(友梨)

気が付くとそこは病院だった。


「友梨!!」

手を握っていた信。
その後ろで不安がるお母さん。

「高野さん、貧血ね。
そしておめでとうございます。
妊娠5週目です。」

「貧血・・・。」

「高野さん、もともと食が細いのね?
ちゃんと食べなきゃダメよ・・・。
もう1人の体じゃないいんだから!!」

「ごめんなさい・・・」


「今日は点滴が終わったら帰っても良いわ。
あ、それと産婦人科へちゃんと行ってね?」


「わかりました、ありがとうございます」


看護師さんは出て行った。


「友梨っ!!」


信がいきなり抱きついてきた。

「信、お母さん心配かけてごめんなさい」


「俺、俺・・・」

「信、泣くなよ〜。男でしょ〜」

お母さんはケラケラ笑い出した。

点滴が終わりお母さんの車で
家へ帰る。

そして夜が明け、朝に。

そんな何も無い日常がただ過ぎていった。

気が付けば季節は秋

赤ちゃんの予定日は春。

あと季節を2つ挟んだら
もう会えるんだ〜。そんな事を
考えバイト先へ向かう。


店長に話し、厨房のほうを任せてもらった。
接客はお腹も大きくなると目立つから
そんな理由で店長が変えてくれた。

信は、土木の仕事を先輩と一緒にがんばってる。
だいたい月15万稼いでいる。

バイトもいつも通りこなし
信の待つ我が家へ帰ろうと準備をしていると
同じ厨房で働く同い年の裕貴くうが話しかけてきた。

「友梨ちゃんお疲れ様〜。
だいぶ大きくなったね!」

「裕貴くんお疲れ様〜。
でしょ〜。早く会いたいんだぁ〜」

裕貴くんは、背が高くて顔もかっこいい。
モデルさんみたいな顔立ちだ。
前は一緒に接客をしていて、よくお客さんに
絡まれていた。
なぜ厨房に来たかは、わからない・・・。


「俺さ〜、友梨ちゃんを連れて行きたい場所
あるんだよね!この後ちょっとだけでいいから
時間ある?」


「ん〜、いいよ!」

信には、帰るのが遅れると伝え
カラオケ店を裕貴くんと後にした。


ちょっと歩いた先には、立派なおうち。

「ここ、俺んち。あがっていって欲しいんだ」


「ごめん、それはちょっと・・・。」

さすがに男の子のおうちにはと
拒んだ。


「渡したいものも見せたいものも
あるんだ。
俺なにもしないからさ」


渡したいものも見せたいものも
凄く気になって結局あがってしまった。

「おじゃまします...。」


「ちょっとまってて!」


そういって裕貴くんはどこかへいってしまった。

っても、綺麗なおうち〜

そんな事を思いながら回りを見渡していた。


「友梨ちゃん!はい、これ」

そういって渡してきたのは
ベビー用品

「へ?」


「んふふ。驚いた?
女の子か男の子かまだわかんなかったから
どっちでも着れるようなのね。
俺の姉貴の子供のおさがりだけどさ」




「いいの?これ」


「うん、捨てるのもったいないし
まだ綺麗だし友梨ちゃん使ってよ!」

「ありがとう!裕貴くん」


最近、男の人は信としか関わってなかった
からか信にするように手を握ってしまった。


「あ、ごめ・・・」

チュッ


いきなりキスをされた。
何がなんだか分からなくなる。

そしてぎゅうと抱きしめられた。

「裕貴くん?ね、離して。お願い」


「やだ。帰らないで・・・。俺のものになって」

「やめて!!」

裕貴くんを突き放した。

「友梨ちゃん!聞いて。

こないだ友梨ちゃんがバイト休みだったとき
彼氏と女がうちの店に来たんだ。

そいつらが入る部屋に先回りして
室内電話を少し浮かして中の内容が
聞き取れるようにしたんだ。

そしたら、彼氏さんこういってたんだ。

俺、妊娠させてきた女に冷めたんだよね。
だからお前が今日から俺の女な!

って、結局その女と・・・」


「お、女と・・・?」

「ヤってたよ。あえぎ声まる聞こえ」


「嘘・・・うそだ!どうしてそんな嘘つくの?
裕貴くん嫌いになるよ!」



「嘘じゃない。彼氏に聞いてみな?」


「信が、信がそんなことするわけないもん
私のためにがんばってくれてるのよ?」


「そう思ってるのは友梨ちゃんだけじゃない?」


私は、裕貴くんの家を飛び出した。

泣きながら帰った。

確かにあの日一緒に病院へ
行くつもりだったが急に仕事が入ったと
いけなくなった。


そんな気持でモヤモヤとしたまま
家へ、入る。

ガチャ

リビングのドアを開けたと同時に
信が走ってきた


「友梨、遅い」


「ゴ・・・メン」


ぎゅっ


裕貴くんとは違う
暖かくて愛のあるぎゅう。


「ど〜したの?
なんかあったの」


そんな優しく話しかけてくる
信に涙が途切れることなく
ボロボロと流れ落ちた。


「浮気・・・してるの?」


「誰から聞いたの?」


「バイト先・・・の子」

「男?」

「う・・・ん」

「そいつんち行ったの?」

「うん・・・。ごめ・・んなさい」

「俺は浮気してないよ。神様にだって友梨のままにだって
友梨にだって誓える」

「もう、頭んなか・・ぐっちゃぐちゃ・・・」

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